中国Huawei(ファーウェイ)の3事業部門の1つHuawei Consumer Business Groupと、ドイツのライカカメラAG(Leica Camera AG、ライカ)は、スマートフォンカメラ撮影を改革する長期的な技術提携に合意したと発表した。両社からの発表では、提携は「スマートフォンでの写真撮影に関する研究・開発、設計、エンジニアリング、ユーザーエクスペリエンス、マーケティング、小売流通」と全域に及ぶもので、“クラフトマンシップの技芸、精巧なエンジニアリング、勝利のための協調精神に対する共通理念を一体化させ、スマートフォン・フォトグラフィを革新する”といった、具象的な文言のみで留めており、具体的な戦略や技術分野については触れていない。
ライカにおけるスマートフォンメーカーとのコラボレーションは、今回が初めてではない。長年のパートナーであるパナソニックとの提携拡大により、パナソニックからライカのLEICA DC ELMARIT(エルマリート)レンズを採用した「LUMIX DMC-CM1」という、市場価格8万円を超えるプレミアムなスマートフォンが昨年、発売されている。
ファーウェイは携帯電話ベンダーとしてサムスン、Appleに続き、世界トップ3のポジションにいる。2015年比でのマーケットシェア成長度合は44.3%で、ベンダーの中ではトップの好調な成長値を出している(IDC調査より)。
今回の提携により、ファーウェイからもライカの光学技術を採用した、ハイスペックなデジタルカメラを持つスマートフォンが登場するものと予想される。
(山下香欧)