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東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)とアクトビラは、地上デジタル放送からハイブリッドキャストを経由する、IPマルチキャストでの4K映像配信サービスを検討する共同実験を今夏に実施する。
今回の共同実験では、地上デジタル放送からハイブリッドキャストを経由し、4KのIPマルチキャスト配信へシームレスに映像を切りかえる技術と、地上デジタル放送および衛星デジタル放送の映像送出設備を改修せずに4K映像を配信できる、IPマルチキャスト配信技術、という2点を実現させることを目的に行う。テレビ受信機は最新版のハイブリッドキャスト技術仕様に対応した4Kスマートテレビを使い、今回の実験での配信ネットワークには、NTT東日本のフレッツ・キャストを採用する。NTT東日本は、IPv6などに関する技術協力を行うという。
ハイブリッドキャストを利用した4K配信の実験は、昨年末にフジテレビが先行して実証している。当時は同社の地上波テレビ番組「4Kランドスケープ」の放送時に、インターネット経由で4K映像を同期再生し、ハイブリッドキャスト技術仕様に対応した4Kスマートテレビを使って再生した。
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この際、ハイブリッドキャストでのMPEG-DASH方式による4K動画再生に対応したNHK開発のプレーヤーをスマートテレビに搭載し、フジテレビ開発の機能を追加して地上波と4K動画の同期再生を実現した。
(山下香欧)
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