キヤノンは、EFシネマレンズのラインアップの新シリーズとして、4KおよびHDカメラ対応の動画撮影用ズームレンズ「CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS S」を2016年10月下旬に発売する。希望小売価格は税抜70万円。
CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS Sは、スーパー35mm相当サイズのセンサー搭載により4Kカメラに対応したCOMPACT-SERVOレンズ。焦点距離は広角端18mmから望遠端80mmで、レンズ本体の大きさは幅約93.4mm×高さ107.2高さmm×長さ182.3mm、質量は約1.2kg。レンズ本体に電動ズーム機構を内蔵しており、高速から低速まで電動ズーム操作が可能。USM駆動によりカメラのAF機能にも対応。コインなどのねじ回しにより、容易に脱着可能な別売りの専用グリップ「ZSG-C10」(2016年10月下旬発売:税抜7万円)を装着することで、肩担ぎやリグを使用した撮影などの撮影も行える。
専用グリップ「ZSG-C10」装着時(別売り)
ズーミング中でも安定した画作りが可能なレンズ機構と、揺れが少ない滑らかな映像を提供するシフト式光学防振機構を搭載。シフト式光学防振機構は低周波から高周波までの抑振率を実現し、手持ち、肩担ぎ、リグ使用時、三脚使用時も安定した撮影が可能だという。レンズのコーティング技術や鏡筒内面の遮光設計技術、同社独自のシミュレーション技術を活用することで、ゴーストやフレアの発生を抑制。円形に近い開口形状を保つことが可能な9枚絞り羽根を採用。
また、EFマウントの採用により、スーパー35mm相当サイズのセンサーを搭載したCINEMA EOS SYSTEMのカメラに装着することで、動画撮影に適した滑らかなAF動作と追従性を実現するデュアルピクセルCMOS AFや、高精度なピント合わせをサポートするデュアルピクセルフォーカスガイドなど、カメラ側が持つ各種機能に対応している。
なお、CN-E18-80mm T4.4 L IS KAS Sは2016年4月16日から21日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2016の同社ブース(セントラルホール/C4325)にて展示予定だ。