Blackmagic Designは、同社のプロフェッショナルモニター/ビデオレコーダーBlackmagic Video Assistの4K対応モデル「Blackmagic Video Assist 4K」をNAB2016にて発表した。2016年4月18日より発売を開始しており、希望小売価格はUS$895(国内:税抜101,800円)。
Blackmagic Video Assist 4Kは、SDカードを使用する2つの高速UHS-IIレコーダーを内蔵しており、2160p30までのUltra HDビデオを一般的に市販されているSDカードに収録可能。ファイルは10-bit 4:2:2ビデオで、ProResあるいはDNxHDフォーマットで保存されるため、DaVinci Resolveなどの編集ソフトウェアと互換性があり、ファイルをトランスコード、変換せず直ぐに編集を開始できるとしている。LANC、あるいはカメラからのHDMI/SDI信号を使用して収録の開始/停止をトリガーすることも可能だ。
2台のレコーダーを内蔵しており、1枚のカードがフルになると自動的に次のカードに記録される。新しい高速SDカードは既存のSDカードリーダーと互換性があるため、PCに直接マウントでき、同梱のDaVinci Resolveソフトウェアを使ってクローニングおよびバックアップが可能。48Vのファンタム電源に対応した2系統のミニXLR入力の搭載により外部マイクの取り付けも可能。オーディオはビデオと同じファイルに収録されるため、別々のファイルに含まれるオーディオとビデオの同期は不要。
モニターは解像度1920×1200の7インチモニターを搭載。タッチスクリーン式のモニターは135度の広視野角に対応。16:9のソースをモニタリング可能。タッチスクリーン式のディスプレイは、画面をタップ/スワイプすることでカメラ情報の表示、設定の変更、オーディオ/ビデオレベルの確認ができる。また、Blackmagic Video Assist 4Kのヘッドアップディスプレイ・オーバーレイにより、ショットから目を離さずに、現在の入力フレームレート、ヒストグラム、オーディオメーター、タイムコードを確認可能だとしている。
Blackmagic Video Assist 4Kを使用中でもバッテリーをホットスワップできる2つの標準LP-E6バッテリースロットを電源用に搭載しており、12V DC入力から給電可能。バッテリーは直列放電で1度に使用されるのは1つのバッテリーのみ。電源に接続すると、バッテリーは並列充電される。Blackmagic Video Assist 4Kの主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 7インチのLCD タッチスクリーン式1920×1200高解像度モニター
- プロ仕様の10-bit 4:2:2 HD ProRes/DNxHD収録
- 直ぐに使用できる低価格のSDカードメディアを使用する高速UHS-II SDHCデュアルカードレコーダー
- 継続的な収録を可能にする、あるいは不具合が生じた場合のバックアップ用デュアルレコーダー
- 48Vファイル電源に対応したマイクロフォン用の2系統のミニXLRコネクター
- 高品質オーディオ収録を実現する-128dBVの電子ノイズフロア
- リモートコントロール用LANC接続
- HDMI/SDIトリガーを使用した収録の自動開始/停止
- ホットプラグ可能な2つのバッテリースロット、12V DC電源入力
- DaVinci Resolve、Final Cut Pro X、Avid、Premier Proなどの編集ソフトウェアと完全に互換
- オールインワンデザインで、カメラへのマウント、手持ち、同梱のキックスタンドでテーブルへの設置が可能
- 6G-SDI 入力でUltra HDモニターとして使用可能