Blackmagic Design1は、カメラや他のデバイス用に独自のコントローラーをカスタム作成可能な「Blackmagic 3G-SDI Arduino Shield」を2016年半ばに発売する。希望小売価格は$95(国内:税抜10,980円。)
Blackmagic 3G-SDI Arduino Shieldは、SDI入力およびSDI出力をそれぞれ1系統ずつ搭載した拡張ボード(シールド)。SDI入力にはあらゆるビデオソースの接続が可能で、カメラに接続するSDI出力にはカメラコントロール・プロトコルのコマンドがエンベッドされる。ユーザーは使用したいカメラコントロール・コマンドをインストラクションマニュアルで確認し、Arduinoソフトウェアコードに追加すると、それらのコマンドはBlackmagic 3G-SDI Arduino Shieldに送信され、SDIリンクに挿入される。
Blackmagic SDI Control Protocolでは、SDIデータストリームのブランクスペースを使用して、カメラ/レンズコントロール、カラーコレクション、プログラムリターン、タリー、トークバックなどに関するコマンドがSDI経由で送信される。同プロトコルは同社製品マニュアルで詳しく説明されており、サードパーティ製造業者にもサポートされている。Blackmagic SDI Control Protocolは、同社のカメラ、ATEMスイッチャー、DeckLink カード、Video Assist、ビューファインダーなどの製品にも導入している。ユーザーは、SDIシールドにジョイスティックを搭載したシンプルなコントローラーを作成し、カメラコントロール・コマンドを送信してフォーカスやアイリスを調整可能なため、同社のカメラ、スイッチャー、カードなどをコントロールする完全独自のソリューションを作成できるとしている。
Blackmagic 3G-SDI Arduino ShieldはシンプルなSDI両面基板で、Arduinoへの給電が可能。同社が新機能をリリースした際には、同じく搭載されたUSBコネクターでソフトウェアをアップデート可能。I2Cバスを使用するため、カスタム筐体に入れて使用する場合は1本のケーブルでシールドを接続することも可能だ。