情報通信衛星運用者として世界第二位の売上高を持つSESは、HDRコンテンツをHLG(ハイブリッドログガンマ)方式で伝送する商用UHDチャンネルをテスト用として開局する。SESが恒例で技術公開をする「Industry Days」が今年も5月25日と26日に開催され、365日で運用する本チャンネルの開局を発表した。

Industry Daysでは、SESが開始する新しいUHDテストチャンネルを使ったデモンストレーションが行われた。LG電子が提供するUHDコンテンツをHLG方式で伝送し、それをLG電子のE6 4K OLED TVで受信、再生した。HLG方式であるため、受信側がHDR非対応の従来テレビでも、SDR映像として再生できる。

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SESは、昨年のIndustry Daysでもサムスンと共同で、現行のDVB方式でSDRとHDRハイブリッド伝送実験を行っている。当時は、BBC研究開発部門によるハイブリッドガンマ(Hybrid Gamma)のHDR技術を用いてSDRとHDRの同時伝送を行い、サムスンのSUHD TVで受信した。サムスンSUHD TVでは、NAGRA CI +のCASカードでスクランブル解除を行った。

会場では、HDR10や、Dolby Vision、HLGに加えて、テクニカラー/フィリップスが提案する単一信号でSDR/HDRハイブリッド伝送する方式など、HDRコンテンツに関連する多様な技術デモンストレーションが行われた。

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またイベント初日でUHD/HDRを主題にしたセッションが行われ、BBC、ATEME、T-21、Hisilicon、DMTといったUHDエコシステム内のメーカー・開発会社がプレゼンテーションを行った。

(山下香欧)