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英Perform Groupが手掛けるスポーツ専門の映像配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」が、2016年8月23日より日本でのサービスを開始した。サッカーや野球、バレーボール、ラグビー、バスケットボール、アメリカンフットボール、総合格闘技、モータースポーツ、ゴルフからダーツやビリヤードなどコアなファンを持つものまで、国内外130種類以上のスポーツを年間6,000試合以上配信するとしている。利用料金は定額制で月額税抜1,750円。番組版権を展開する同社は先月、Jリーグの2017年から10年間の放映権を約2,100億円で購入したことを発表している。これにより、J1、J2、J3の全試合を来季からライブ配信する予定だ。
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日本よりも先にドイツ、オーストラリア、スイスでサービス展開を行っている。各国によって扱っているスポーツコンテンツは異なり、他国のコンテンツは視聴できない
DAZNは、テレビやスマートフォン、パソコン、タブレット、ゲーム機などの端末でスポーツコンテンツを広告フリーで視聴できる。ライブ配信のほか、見逃した試合を視聴可能な「キャッチアップ」視聴が可能。ライブ観戦中に巻き戻しや一時停止をしたり、そのままライブ映像に戻ったりする機能を備える。また、一つのアカウントで端末を6台まで登録でき、同時に2台まで視聴ができる。
東京・大門の日本オフィスは映像制作スタジオを完備する計画があり、今後、スタジオでオリジナル番組や日本語の実況を付けたり、データ分析も行っていくという。
国内でスポーツコンテンツを主流にしたOTTサービスは、番組提供会社J SPORTSが「J SPORTSオンデマンド」として先駆けて展開している。こちらも従来から衛星やケーブル事業者に提供している、スポーツ試合生放送からOTTサービスオリジナルの番組までライブとオンデマンドで提供している。DAZNは月額一定だが、J SPORTSオンデマンドでは手軽に視聴できるように、スポーツジャンルでパッケージ化し、また若年層向けの価格帯で提供しているのが特長。
(山下香欧)
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