Blackmagic Designの発表によると、ブラジルのO2 Filmesが2016年のリオオリンピックの開会式を含む複数のセレモニーのビデオ制作の編集とカラーグレーディングにDaVinci Resolve 12.5 Studioを、ビジュアルエフェクトにFusion 8 Studioを使用したという。

リオオリンピック開会シーケンスは、Blackmagic Production Camera 4Kを使用して撮影され、「シティ・オブ・ゴッド」や「ナイロビの蜂」を手掛けたO2 Filmesの設立者で映画監督のフェルナンド・メイレレス氏、同じく映画監督である「パリ、ジュテーム」や「Midnight」のダニエラ・トマス氏と「House of Sand」や「私の小さな楽園」のアンドルーシャ・ワディントン氏に加え、舞台美術家のローザ・マガリャンイス氏が監督した。

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開会式ビデオはテレビで放映されたほか、オリンピックスタジアムのスクリーンや売店などに映し出された。O2 Filmes制作のビデオの一部は、スイスのローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)のオリンピック博物館にも展示されることになる。O2 Filmesは、ビデオコンテンツの制作に4ヵ月を費やした。O2のポスト・ゼネラルマネージャーのパウロ・バルセロス氏は、次のようにコメントしている。

バルセロス氏:タイミングがすべてなんです。4ヶ月前から制作作業を始めましたが、数日の間でコンテンツを切り替えなければならないことも何度かありました。こういった場合に、Blackmagic Designのワークフローには大変助けられました。リオでオリンピックは始まっており、フェルナンドはそこに掛かりっきりだったので、編集とカラーグレーディングをO2 Postのリオとサンパウロで手分けする必要がありました。DaVinci Resolve Studioのリモートコラボレーションのおかげで接続を保ち、様々なビデオやシーケンスを展開していくことができました。

クリップのクリーンアップのほとんどはFusion Studioで行われ、Fusion ConnectでDaVinci Resolve Studioに送り返されたのです。これによって、各クリップをマニュアルで編集アプリに書き出すのに比べ、はるかに早く新しい変更点に取り掛かることができました。このレベルの統合性がなければ、締め切りに間に合わせるのに非常に苦労することになったでしょうね。

メイレレス氏によって監督されたセレモニーのビデオはO2 Filmesにより制作され、O2 Filmesの子会社であるO2 Postで、ポストプロダクションが行われた。