Adobeは、同社のクラウドサービスAdobe Creative CloudとAdobe Marketing Cloudに搭載されるVR、3D、モーショングラフィック、キャラクターアニメーションの新機能を発表した。

Adobe Premiere Pro CCの次期リリースには、前回のアップデートで搭載を開始したVR機能を拡張する。さらに、ビデオ再生サポート、動的な広告表示、同社のVirtual Reality Digital Rights Management(VRDRM)によるコンテンツ保護が含まれるほか、MAXON社のCinerenderテクノロジーを用いて、テキストレイヤーやシェイプレイヤーなどの編集可能な3D要素をAfter Effects CC内から直感的に生成可能となる。Character Animatorを使用したパペット作成とアニメーション化は、Adobe Photoshop CCとAdobe Illustrator CC間の統合ラウンドトリップ機能により、処理が容易に行えるという。利用可能となる主な機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • Pfeiffer Consultingによる最新調査では、Adobe Stockとその他のストックサービスからビデオを使用した場合を比較して、Adobe Stockのビデオでは生産性が飛躍的に高い(最大6倍)ことが示されました。
  • 新しいAfter Effectsのビデオプレビューにおけるリアルタイム再生のパフォーマンス改善によって、映像のプレビュー前にキャッシュする必要がなくなり、未編集の映像をリアルタイムで再生できるようになります。GPU高速処理によって、コンポジションのレンダリングがさらに高速化しました。
  • Premiere Pro CC Lumetriカラーツールの改良により、新しいHDR対応TVやディスプレイ向けのHDR10を編集、配信するHDR10メタデータをサポートするほか、カラースペースメタデータのサポートも拡張します。これにより鮮やかな映像を配信する際の忠実度が向上します。
  • ビデオをレンダリングして共有するための出力先パブリッシングが、YouTube、FacebookおよびTwitterに加え、世界最大のクリエイティブコミュニティであるBehanceに対応しました。
  • Premiere Pro CCのキャプションおよび字幕機能が改善されました。ユーザーは、簡単にキャプションや字幕を作成および調整し、Facebookで無音自動再生されるビデオに字幕を加えて華やかにしてエンゲージメントを向上させたり、異なる言語圏向けのビデオを作成したり、音声の聞き取りに困難が伴う方のアクセシビリティを改善したりできます。
  • Adobe Analytics:Videoのアクショナブル分析により、ユーザーはビデオの開始と停止だけでなく、ストリームも測定することで、ビデオがどのように視聴されているかをより包括的に確認できます。
  • コネクテッドデバイスでの高品質な広告表示付き視聴が、Adobe Primetimeでサポートされます。これにより媒体社は高品質のバッファフリー体験を提供し、コンテンツと広告を単一のストリームに組み込むことができます。

なお、同社は2016年9月9日~13日にオランダ・アムステルダムRAIにて開催される放送機器展「IBC 2016」にて出展する(スタンド7/ブースNo.G27)。