ノキア・テクノロジーズとエレメンタル・テクノロジーズは9月21日(米国現地時間)に「Virtual Reality Goes Live:Moving Beyond the Hype」と題した、360°ビューで視聴可能なウェビナーを実施。
ウェビナーの参加者(視聴者)は、専用プレイヤーから360°ビューで視聴可能なほか、モバイルフォンから視聴する場合は、ヘッドマウントを着用してVR環境を楽しめる。同イベントは、日本時間で9月22日の午前0時(夜中)からスタートとなるが参加登録をして、追って360°ビューで見逃し視聴も可能だ。
ノキアは、8カメラレンズを持つVR専用カメラシステム「OZO」のローンチイベントを昨年11月にロサンゼルスで開催した。当日は、ライブVRデモとして、キャピトル・レコードの屋上で行ったゲストバンド「ベスト・コースト」のライブステージの模様を、エレメンタル・テクノロジーズの4Kライブエンコーダーシステムを利用し、ローンチイベント会場まで届けた。以後両社は技術パートナーとして、様々なライブストリーミング360/VRイベント(ライブVR)で活躍している。
ノキアが注目しているVR市場はハリウッド業界だ。現在、ライブVRは従来のゲーム環境を超え、スポーツからコンサートイベント、そしてジャーナリズムといった放送メディアに広がっている。ノキアはディズニーともパートナーシップを結び、エレメンタルと共にディズニーの様々なプレミアイベントをライブVRで届けている。
ノキアとエレメンタルのシステムで、ディズニーの最新映画作品「アリス・イン・ワンダーランド」プレミアイベントでのP!NK(ピンク)ライブを、VRストリーミングした
最近では、この2社のダックでドイツテレコムが主催している「テレコム・ストリートギグ」の一部として、9月6日に行われたレッド・ホット・チリ・ペッパーズのコンサートの360°ライブ配信を手掛けた。現場では4台のOZOカメラが設置され、カメラアングルをスイッチイングしながら運用された。システム構築と運用は独TVスクエアが携わっている。
ドイツでは初のライブVRとなったが、ドイツ以外でも、オーストリア、スイス、そして日本でも、スペースシャワーが提供するアプリより視聴可能となっていた。
360°ビューで見ることが可能なリードシンガーアンソニー・キーディスの生インタビューがイベント前に行われた。現在はYouTubeにてオンデマンドとして視聴可能
(山下香欧)