Harmonicは、ソフトウェアベースのCCAPソリューション「CableOSシステム」を発表した。CableOSソリューションは、ギガビット容量への移行が可能で、ヘッドエンドやハブでの事業者の設備スペース、電力制約の課題を解決する。

Harmonicの社長兼最高経営責任者であるパトリック・ハーシュマン氏は、次のようにコメントしている。

ハーシュマン氏:次世代ギガビットブロードバンドサービスの展開によって、今日のケーブル事業者に対して、非常に大きなビジネス・チャンスを提供できます。ソフトウェアベースのCableOSソリューションは、この機会を活用できるだけでなく、分散型アクセスアーキテクチャに関連した便益を得ることも可能です。ソフトウェアベースの技術開発におけるHarmonic社の専門性をフル活用したCableOSは、顧客のサービス運用を簡素化し、新たな収益を確保し、TCOを削減します。

ソフトウェアベースのCMTSコアサーバおよびフルスペクトルのDOCSIS 3.1リモートPHYシステムを搭載したCableOSのコアソフトウェアは、ヘッドエンド、ハブ、データセンター内の1-RU COTSのIntelプロセッサーベースサーバーで実行される。CableOSでは、事業者は集中CCAPの展開によりスペースや消費電力を最大75%削減することができ、リモートPHY展開では90%以上の削減が可能だという。

既存のケーブルアクセスインフラ上での新たなDOCSIS 3.1仕様への移行や合理化だけでなく、CableOSソリューションは、従来のケーブルアクセスアーキテクチャ上でユーザーにコストメリットを与えることが可能な、集中型のアーキテクチャで画期的なRFポート密度を提供するとしている。SCTE社最高技術責任者のクリス・バスティアン氏は次のようにコメントしている。

バスティアン氏:SCTE社は、ネットワーク仮想化や、ケーブルアクセス機能のソフトウェア化を進めており、ケーブル事業者にとっては大きなメリットとなることを信じています。確実性、セキュリティ、サービスレベルを維持しながら、ヘッドエンドで非常に小さいフットプリントを可能にすることは業界において大きな一歩であり、Harmonic社はこの分野において業界をリードする役割を担っています。

CableOSは、現在北米や欧州など複数のTier-1ケーブルMSOにて試験展開中で、市場展開は2016年第4四半期に開始予定。