Blackmagic Designは、同社のカラーグレーディングソフトウェア最新版DaVinci Resolve12.5.3アップデートを発表した。アップデート内容の詳細と無償ダウンロードは、同社Webサイトより。

同アップデートにより、最新バージョンのFinal Cut Pro Xからのプロジェクトの読み込み/書き出しをサポートし、Media Composerとの相互運用性、ACESカラーサイエンスなどが強化された。

Final Cut Pro Xで使用されるXML 1.6フォーマットとの互換性が追加され、ユーザーはプロジェクトをDaVinci Resolveにシームレスに移動して、カラーコレクションやフィニッシングを行える。また、XMLを作成してプロジェクトを書き出し、Final Cut Pro Xに戻すことも可能だ。PostgreSQL 9.5.2もサポートしており、macOS Sierraとの互換性も得られる。

ACESバージョン1.0.2のサポートにより、ACESカラースペースに対応。ACEScctは、ACESデータをDaVinci Resolve 12.5.3でのカラーグレーディングに適したものにする準Log(Quasi-Logarithmic)エンコーディングを行う。

Media Composerとの相互運用性強化により、ディップ・トゥ・カラーのディゾルブや、フリップ/フロップなどの変形エフェクトが含まれるAAFプロジェクトのサポートを改善。ユーザーはMedia ComposerのプロジェクトをDaVinci Resolveに移動してフィニッシングが行える。さらにDolby Vision XMLの書き出しを強化し、ハイダイナミックレンジ・コンテンツのマスタリングやフィニッシングにも対応可能だ。同社CEOのグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:DaVinci Resolveは、編集やカラーコレクションにおける大変すばらしいソリューションです。あらゆる素材に対応できる点は、ユーザーの皆様から特に高い評価を受けています。今回の新しいアップデートによって、Final Cut Pro XやMedia ComposerのプロジェクトをDaVinci Resolveに移動するプロセスが今まで以上に簡単になり、さらに信頼性の高いものになりました。

ACESやDolbyVisionのサポートも強化されたので、ハイダイナミックレンジ・プロジェクトの編集、カラーグレーディング、フィニッシングを、最高の品質で実行できます!