ローランド株式会社は、フルHD対応のAVミキサー「VR-4HD」を2016年12月中旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は未定。
VR-4HDは、A4サイズに質量2.4kgと軽量・コンパクト設計で、フルハイビジョンのHD画質に対応したAVミキサー。映像切り替えや合成を行うビデオ・スイッチャー、フルデジタルのオーディオ・ミキサー、入出力映像の確認と操作が可能なタッチ・モニター、USBで映像と音声をコンピューターに出力するUSBストリーミングなどの機能を一台に搭載。新開発のオート・ミキシング機能により、音声入力の有無や音量を感知し、各音声チャネルの音量調整を自動で行う。
本体背面
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ビデオは4チャンネル・6入力(HDMI×4、RGB×1、コンポジット×1)。CH4にはスケーラーを搭載し、HDMI、RGB/コンポーネント、コンポジットの各種入力に対応。CH1~3は、ビデオ処理フォーマットを1080pまたは1080iを選択した場合、1080p/1080iのソースを混在して入力することもでき、HDMI入力はHDCPに対応。Blu-rayドライブなどのコピーガード・コンテンツを入力してスイッチングすることも可能だ。
本体左側面のオーディオ入力部分
また、18入力対応のデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載。4系統のXLR/TRS、1系統のRCAステレオ、1系統のミニステレオのアナログ音声に加え、4系統のHDMIやUSBから入力された音声をミックス可能。ミキシング結果はXLR、RCAのアナログ端子と、HDMI、USBのデジタル端子から出力される。
本体右側にビデオ・スイッチャー、左側にオーディオ・ミキサーを配置したパネル・デザインを採用。映像の切り替えは用途に合わせて、タッチ・モニターの映像をタッチ、映像入力チャンネルに対応したボタン操作、設定した時間間隔で自動的に切り換えと、3通りの使い分けができる。
オートミキシング、エコーキャンセル機能が搭載された
背景の映像の上に子画面の映像を合成する「ピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)」や、映像の一部を透明にし、背景映像と合成する「キー合成」が可能。USB3.0に対応し、PCと直接接続可能で、インターネット・ライブ配信用のソフトウェアにより、ニコニコ生放送やYouTube Liveなどの動画配信サービスとの連携も可能。また、専用ソフトウェア「Video Capture for VR」で映像や音声を録画でき、録画したファイルはインターネットへのアップロードや編集が可能。
なお、VR-4HDは2016年11月16日から18日に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2016」の同社ブース(ホール3/No.3211、3308)にて展示予定だ。