Blackmagic Designの発表によると、中国の老舗化学会社、上海家化のGFスキンケア製品のWeb CM撮影にて、郁剛監督がBlackmagic URSA Mini 4.6Kを使用しているという。同CMは中国の長編SF作品「三体」をテーマにしており、中国の俳優、馮紹峰が起用された。

中国人作家の劉慈欣によるSF三部作「地球往事」では、3つの太陽を擁する恒星系の惑星に住む異星人「三体星人」が描かれている。三体星人はその過酷な環境に適応するため、水和と脱水が可能な体に進化を遂げた。中国のクリエイティブ企業であるVerawomは、この受賞SF長編から着想を得て、GFの保湿性をアピールするCMを作成した。

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GFの一連のCMは、郁監督の私物であるURSA Mini 4.6Kを使用して撮影。郁監督は中国の化粧品ブランドHerboristや、ファッションブランドErdosのプロモーション撮影にも同カメラを使用している。

郁監督:実はこのプロジェクト以前は、撮影にURSA Mini 4.6Kカメラを使用したことはありませんでした。しかし撮影を進める中、撮影監督がURSA Mini 4.6Kのラティチュードが非常に優れているためハイライトが飛んでしまう心配がないことに気付いたのです。そしてプロジェクトが終了するころには、撮影監督と助監督はURSA Mini 4.6KはハイエンドのテレビCMにもってこいのカメラであると確信していました。

すべてのフッテージは4:1 RAWで撮影された。

郁監督:URSA Miniは4:1 RAWで撮影できる点が気に入っています。高品質で、ポスプロでの自由度がかなり高いのですが、ファイルはProRes 444よりも小さいのです。フッテージはクリーンでノイズも少ないです。よりクリーンにしたい場合は、DaVinci Resolveの時間的ノイズ除去機能が役立ちます。URSA Miniと同梱のDaVinci Resolve Studioを組み合わせることで、カメラがよりパワーアップしますね。

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URSA MiniとDaVinci Resolve Studioのバンドルに関し、郁監督は次のようにコメントしている。

郁監督:URSA Miniのスレート機能はショットのロギングに最適です。DaVinci Resolveでトランスコードとラフ編集を行う際にポスプロでスピーディにテイクを選択できるので、編集作業が格段に楽になります。大規模なプロジェクトでは、情報をログに記録すればするほどポスプロでの作業効率が上がります。

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これらのCMの中には、無重力の宇宙船の中を浮遊するシーンがあり、このシーンは無重力感を出すために50fpsの4:1 RAWで撮影を行った。

郁監督:高フレームレートで撮影するために品質を下げる必要がなかったので、他のシーンと全く同じ画質を得られました。

すべてのフッテージはDaVinci Resolve Studioを使って、オンセットで編集用に1080p RroRes 422 HQにトランスコードされた。編集が完了すると、DaVinci Resolve StudioでオリジナルのRAWフッテージを使いタイムラインを再構築してグレーディングを行った。