NewTekは、Wowza Media Systemsによるリアルタイム・ビデオエンコード技術を搭載した、ライブストリーミングビデオ配信システム「MediaDS」の出荷開始を発表した。

MediaDSは、NewTekのライブプロダクション技術と、Wowzaストリーミングサーバを1RU筐体に搭載し、ネットワーク経由でマルチチャンネルのコンテンツをライブビデオストリームにして配信可能な、エンド・トゥ・エンドのストリーミングソリューション。

拡張性を活かし、ローカルエリアネットワーク経由またはIP経由で遠隔地にある複数のMeidaDSを接続して、仮想CDNまたはエッジネットワークを構築することが可能。また、メディアサーバという役割だけでなく、カスタマイズできるWebページを含めてコンテンツ要求をホストすることができ、スクリーン体験を企業ブランドガイドラインに準拠するようになっているという。

MediaDSは、特定のチャンネルをフルスクリーンでフォーカス監視もできる専用のマルチビューワで、すべてのビデオストリームをリアルタイムで監視することができる。波形とベクトルスコープ表示、独立した色補正ツール、および各ストリームで使用できるオーディオレベルコントロールを用いて信号フローの品質管理を行っている。また、多重ビットレートレンディションで、アダプティブビットレートストリーミングにも対応している。MediaDSの主な機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • ローカルホストサイトが用意する再生用プレイヤーを搭載
  • Facebook Live、Microsoft Azure、YouTube、Wowza CDN、Wowza Streaming Cloud、カスタムRTMPのストリーミング方式に対応
  • NewTek NDIテクノロジーによる、IP経由のライブ入出力に対応
  • NewTekのリアルタイム・ビデオオーディオ制作ツールを搭載
  • 4×SDI入力(3G 1080p)対応

Wowza Media Systemsの最高経営責任者デイブ・ステューベンボール氏と、NewTekの社長兼CTO(最高技術責任者)のアンドリュー・クロス博士は次のようにコメントしている。

ステューベンボール氏:MediaDSは、コンテンツの配信から拡張、そして収益化それぞれの可能性を新たに見出すことを可能にする、コンテンツ制作者のための強力なエンド・トゥ・エンドソリューションです。NewTekプロダクションとWowzaストリーミングの最高技術を合わせたMediaDSを使うことで制作規模を拡大し、プレイヤーおよびデバイスを問わず、そして世界中の視聴者達にビデオ配信することができます。

クロス博士:我々の目標は、映像制作者が配信規模に拘らず、コンテンツ配信を簡単に行える技術と環境を提供することです。Wowzaとの提携により、ビデオエンコードとコンテンツ配信技術を併せて提供できるようになりました。