Vimeoは先週、360°ビデオコンテンツを視聴できるチャンネルをオープンした。視聴者は、PCでの視聴から、Vimeoモバイルアプリを使ってGoogle Cardboardとスマートフォンの組み合わせも楽しめる。HMDでは、Zeiss VR One、Samsung Gear VR、Google Daydreamに対応。近々Oculus RiftとHTC Viveにも対応する予定だという。

360°ビデオに対応したのは業界で後発となってしまったが、他の同業者にはない特長として、360°ビデオ販売オプションを備えている。Vimeo PROおよびVimedo Business会員であれば、トランザクションベースまたはサブスクリプションベースで自分の360°ビデオコンテンツを販売することができる。例えば、従来の形式での新しい作品でも、トレーラーを360°で制作して公開することで角度を上げたプロモーション展開ができるだろう。また、Vimeoアプリでは、オフラインでも360°ビデオコンテンツを視聴することができる。メニュー上で“オフライン”をクリックすれば、インターネットのないところでも視聴できる。

視聴回数11万回を超える作品「チューリッヒ2.0」。チューリッヒを3Dスキャンし幻想的な映像に変えている。チューリッヒ映画賞などで上映された作品。プレイヤーにはコンパスがついており、視聴者からどの位置で観るか、コンパスを動かして方向を変えることができる。

Vimeoでの360°ビデオのアップロードでは、モノスコープ(フラットな見え方)と立体視から選べ、8K解像度まで対応できる。アドバンスド設定では、FOVやデフォルトの方向といった調整が行える。

Vimeoでは、360°ビデオ制作のトレーニングとサポートを目的に、ノウハウをまとめたブログポータルthe 360 Video Schoolを用意し、Vimeoサービススペースで360°ビデオコンテンツを増やす意向だ。

(ザッカメッカ)