少々遅い報告だが、先月中旬にリリースしたFiLMiC Proの最新版v6を紹介する。FiLMiC Pro v6は、モバイル機器向けでは初となる、Log撮影が可能な機能を搭載した。Logでより広いダイナミックレンジでの収録を行うことで、ポストプロダクションでのカラーグレーディングの柔軟性を高められる。
FiLMiC Pro v6の新機能はiOS 10対応デバイスで動作するが、Logモード、拡張トーンと色調コントロールはiPhone 7および7 Plusに限られる。
FiLMiC Pro v6 Logモードが、Dynamic、Flat、Neutralに続いて加わった
そのほか最新バージョンで特長的な機能として、可変速度フォーカスシステム、ライブ分析にフォーカスピーキングや露出、ISOバイアス・スライダーが搭載された。
再設計されたインターフェイス。オートフォーカスなどフォーカスと露出を素早く同期マニュアル制御が可能な(可変速度フォーカスシステム)、直感的なデュアルアークスライダコントロールが備わった
コントラストピーキング
露出と焦点(フォーカス)の鮮明度を支援する一連のライブアナリティクスオーバーレイが備わり、フォーカスピーキングが行える。マイクロコントラストフォーカスピーキング(特許出願中)は、ピクセルごとのレベルでフォーカスを検知する。これにより画像全体のフォーカスに加え、任意の点のフォーカスを識別可能。
ライブアナリティクスの1つ。露出オーバーを赤色で表示する
ホワイトバランスをコントロールする色温度パネル、ガンマカーブ、B&Wポイントとシャドウ/ハイライトコントロール付きトーンパネル、RGB、彩度、および鮮やかさコントロール付きのカラーパネル(iPhone 7/7 Plus限定)が加わった。本バージョンはベータ版の提供があったため、先行入手して撮影機能を試したレポートが多く公開されている。
■ベータでのサンプルビデオ
昨年秋にリリースされたv5.3では、DJI Osmoとのインターフェイスが搭載された。Osmoからスタート/ストップレコード、フォーカス/露出ロック、フォーカスプルなど、一般的なFiLMiC Proの機能を直接アクティブにすることが可能。
(ザッカメッカ)