株式会社朋栄は、InSync Technology Ltd.とともに、合弁会社InSync Technology Products Ltd.を設立した。合弁事業の開始について朋栄の代表取締役社長 清原克明氏は、次のようにコメントしている。

清原氏:InSync Technologyは、世界をリードする動き補正技術を持っています。InSync社とパートナーシップを結び、新たにジョイントベンチャーを設立したことにより、InSync社と朋栄の最も才能のあるエンジニアを集約し、4K/8K市場の要求に対応する非常に斬新な製品を開発することが可能になります。

InSync Technology Ltd.はイギリスで2003年に設立された会社で、フレームレートコンバータと映像フォーマットコンバータに注力した信号処理機器の設計・開発を行っている。InSync Technology Ltd.社長のパオラ・ホブソン氏は、合弁会社設立について次のようにコメントしている。

ホブソン氏:InSyncは、動き補正処理の長年にわたる経験と知的財産に基づいた製品ラインを持っています。4K UHDフレームレートコンバータMCC-4Kは、放送業界の変換技術に実績のある当社の技術力の一例に過ぎません。朋栄との協業は、英国外における4K/8K市場のニーズへの対応を促進するものとなります。

InSyncはMCC-4Kに加え、ソフトウェアコンバータFrameFormerを開発している。FrameFormerはCPUだけで動作するように設計された唯一の動き補正フレームレートコンバータで、Windows、Linux、macOSのほか一般的な編集ソフトウェアのプラグインを提供する。

合弁会社設立により、今後はスーパーハイビジョン(8K HDTV)信号処理をはじめとする高解像度時代のニーズに合った機材設計と開発を推進していくという。なお、MCC-4Kをはじめとする今後の同社製品には、朋栄とInSync Technology社双方のロゴが掲示される予定。