ニコンは8月25日、デジタル一眼レフ「Nikon D5」を52台、NASAに納入したことを発表した。今後地上訓練だけでなく、国際宇宙ステーション(ISS)に運び込まれ、ISS内外での撮影機材として使われる予定という。2009年に改良を加えずに納入した「Nikon D3S」に続き、今回もNASAからは製品に特別な改良を加えるといった要請はなく、市販のモデルを納入したという。

ニコンカメラが初めてNASAに採用されたのは1970年代にさかのぼる。1971年、アポロ15号でNASA仕様のニコンF+フォトミックFTNファインダー搭載モデルが採用されて以来、ニコンは定期的にNASAへの納入を続けている。

NASA仕様のニコンF+フォトミックFTN

NASA仕様のニコンF+フォトミックFTNがアポロ15号と共に宇宙へ飛び立ち、以来、ニコンカメラは有人飛行に採用され続けている。Nikon Europeは、ニコンのカメラが宇宙から捉えた地球のタイムラプス映像「Nikon in Space」を6月にYouTubeチャンネルにて公開している。7月25日に開催されたNikon創立100周年記念イベントのプロモーションとして制作された

ニコン創立100周年記念ムービー

今年は、ニコン設立100周年の年だ。以来、ニコンは国内外で光学技術の先駆者としての道を切り開いてきた。8月26日~27日(東京)、および9月2日~3日(大阪)の4日間は、ニコン初のファンミーティングを開催、発表したばかりのD850の特別イベントやハンズオンのほか、「ニコンのスペースカメラと宇宙事業」ステージを実施、特別展示としてニコンのスペースカメラが披露される。

(ザッカメッカ)