株式会社朋栄は、フラッシュ光による激しい明滅を自動的に補正、除去可能なリアルタイムフラッシュコレクタ「RFC-ONE」の出荷を開始した。希望小売価格は税別245万円。

近年、記者会見やイベントの現場において被写体に向けてたかれるフラッシュ光による画面の明滅は、視聴者の健康への影響が懸念されており、番組中に激しい明滅が想定される場合においては、「フラッシュが大量にたかれています。激しい光の点滅がありますので、ご注意ください」といった注意喚起の字幕をあらかじめ表示させることが多くなった。

そこで同社は、ランダムに発生するフラッシュ光を除去するための画像処理技術を新たに開発。フラッシュの明滅をリアルタイムに自動補正する機器としてRFC-ONEを発表した。RFC-ONEにより、注意喚起の追加字幕を表示することなく番組を放送できるようになるとしている。

RFC-ONEは、同社独自の画像認識と画像処理により、HD-SDIから入力された1080/59.94i、50iのHD映像からフラッシュによる明滅したフレームを検知し、白飛びのないフレームへとリアルタイムに補正。フラッシュによる明滅のない自然な映像として出力する。画像処理によって補正を行っているため、生中継の映像だけでなく、撮影後の収録映像からでもフラッシュの明滅を軽減可能だとしている。

※RFC-ONEは日本放送協会様との共同開発製品