Blackmagic Designの発表によると、今年開催された大規模な音楽フェスティバルやコンサートツアーのキャプチャー、スイッチング、モニタリングに、同社のインフラ製品が多数の機材レンタル/ステージ演出会社により使用したという。
これには、ワンリパブリック、ジミー・バフェット、トレイン、エルトン・ジョンなどのアーティストに加え、La Route du Rock、BigCityBeats、Reggae Festなどのフェスティバルが含まれる。放送技術とオーディオビジュアル技術の共通性が一層増していく中、PRG XL Video、LANG AG、Fix8 Group、So Midwest、Subtractive Inc.など、多くの機材レンタル/ステージ演出会社がBlackmagic Designの製品を中心としたビデオ制作をアーティストやツアーバンドに提供し始めているという。
Creative Technologyのシド・ロブ氏も、それに同意する一人だ。ロブ氏は次のように語る。
ロブ氏:ライブコンサートやパフォーマンスには、低遅延で、効率性が高く、複数のフォーマットに対応している機器が要求されますが、それを実現するBlackmagic Design製品は弊社のような会社にとって瞬く間に欠かせない存在となっています。同社の製品は、イベントのセットアップ、モニタリング、配信、IMAG用映像ミキシングだけでなく、収録やパフォーマンスのライブストリーミングまで、制作チェーンの全ての側面に使用されています。
Blackmagic Designの製品を使用したオーディオビジュアル・ソリューションを導入した2017年のコンサートや音楽フェスティバルの一例
コンサートツアー音楽フェスティバル
- ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド:「Runaway Train」ツアー
- エルトン・ジョン:2017年ワールドワイドツアー
- フォール・アウト・ボーイ:「The Mania Tour」
- ジミー・バフェット&コーラル・リーファー・バンド:「I Donʼt Know」ツアー
- ワンリパブリック:「Honda Civic」世界ツアー
- リッチー・ホゥティン:「CLOSE」ツアー
- トレイン:「Play That Song」夏季ツアー
- Brussels Summer Festival
- フランス、Les Francofolies de Spa
- フランクフルト、BigCityBeats World Club Dome
- フランス、Hellfestヘビーメタル音楽フェスティバル
- ジャマイカ、Reggae SumFest
- フランスでの1週間に渡る音楽フェスティバル、Jazz Sous les Pommiers
- ロサンゼルス、FYF Festival
- ロサンゼルス、Sound in Focus
- マイアミ、ウルトラ・ミュージック・フェスティバル
- パリ、Rock en Seine
- フランス、La Route du Rock
- ドイツ、UNITE with Tomorrowland
- フランス、Vielles Charrues
制作会社のSo Midwestは、先日Blackmagic DesignのTeranex AV、SmartView Duo、HyperDeck Studio Proをトレインの「Play That Song」2017年夏季ツアーに使用した。同社では、今秋に予定されているフォール・アウト・ボーイの「The Mania Tour」に全てBlackmagic Design製品から成るワークフローを使用する計画だ。使用製品は以下が予定されているという。
キャプチャー用にBlackmagic Studio Camera 4K、URSA Mini Pro、Micro Studio Camera。IMAG用のビデオラックにATEM 2 M/E Production Studio 4K、ATEM 2 M/E Broadcast Panel、HyperDeck Studio Pro、Teranex Express、Teranex Mini、MultiView 4、SmartView 4K、SmartScope Duo、ATEM Talkback Converter、UltraScope、多数のMini Converter。
制作デザイナーのロブ・ジブソン氏は次のように語る。
ジブソン氏: Blackmagicは既存の価値基準を揺り動かし、打ち砕くような企業ですが、優れたルックの映像を得られる機器を提供してくれています。
同社の製品を使用すると、他のショーでは不可能な映画撮影の要素を取り入れることができます。何か障害に行き当たるたびに、Blackmagicの製品では何か良い解決策があると分かっている安心感があります。
欧州全土で開催されたEDMフェスティバルであるWorld Club Domeにおいて、BigCityBeatsのためにライブプロダクションのサービスを提供したVPS Media GmbHは、Blackmagic Design製品のオープンインターフェースにより多大な柔軟性を得られているという。VPS Mediaのビヨーン・アスマス氏は次のように語り締めくくった。
アスマス氏: 弊社では世界各国でのイベントを扱っています。通常の商用便で運べるポータブルなプロダクション機器を使うことで、希望の設定でプラグアンドプレイが世界各地で可能で、エラーの原因やオンサイトでの複雑な組み立てなどを最小限に抑えられます。
また、Blackmagic Designのライブプロダクション・ハードウェアは汎用性に富み、インターフェースは直感的でインテリジェントなため、弊社のスタッフや現地クルーが簡単にシステムを理解でき、究極のライブ体験を届けることができます。