東京国立近代美術館フィルムセンターは、2017年12月25日から2018年1月3日の期間中「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント コレクション」を開催する。

映像や音楽をはじめとする多面的な分野で様々な革新を続け、世界的な複合企業として成長したソニーは、1989年、コロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを傘下に収めてその映画事業の中核とし、その2年後には映画部門を改称してソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下:SPE)を発足した。以降、同社はコロンビア・ピクチャーズやトライスター・ピクチャーズ、スクリーン・ジェムズ、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスなどの製作グループを編成し、世界中のさまざまな映画観客のニーズに応える巨大映像エンタテインメント企業として、現在もなお発展を続けている。

SPEの映画事業の中心であるコロンビア・ピクチャーズは、フランク・キャプラ監督作品や「波止場」(1954)、「イージー・ライダー」(1969)、「タクシードライバー」(1976)などの作品で有名なハリウッドを代表する映画スタジオ。「コロンビア」とはアメリカ合衆国の異名であり、トーチを右手で高く掲げる女性を配したその有名なロゴが体現しているように、コロンビア・ピクチャーズはアメリカ映画に偉大な貢献を果たしてきたという。

2016年にフィルムセンターは、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント社から、同社が製作あるいは配給した17本の日本語字幕付きプリントの寄贈を受けており、同企画はそれらの貴重なフィルムを一挙に披露する展示会となっている。