AWSとAWS傘下のAWSエレメンタルは、2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018にて、メディアの活用とクオリティ向上に貢献する多様なメディアソリューションをラインアップする(サウスホール/SU2202)。
同社ブースでは、20以上の展示コーナーで、インジェストから配信までのメディアワークフローにおける各ソリューションが紹介される。トピックの1つに、5つのコンポーネントサービス全てが東京リージョンで対応した、新しいAWSメディアサービスを一般初公開する。AWSメディアサービスは、クラウド上でメディア処理からパッケージング、ストレージそしてライブ配信の仕組みが従量制の料金体系で利用できるサービス。各コンポーネントを組み込んだ、オンプレとクラウドを組み合わせたメディア配信ワークフローなどを紹介する。
メディア処理技術展示では、HDR/HLG/Dolby Visionや、画質クオリティを保持しつつビットレートを極力低くするQVBR技術、ライブソースから配信まで低遅延で実現するクラウドベースのプロダクションフローや、大容量アセットVODコンテンツのライブラリ管理、CMAF規格対応パッケージング(fMP4 +HEVC)、IMFコンテンツ処理などを盛り込む。コンテンツ制作に関した展示では、スケーラブルなクラウド・レンダリングファームThinkbox Deadline Version 10、そしてバーチャルリアリティ(VR)、拡張現実感(AR)、3Dアプリケーションを素早く簡単に作成および実行できるAmazon Sumerianといった、ポストプロダクションを支援するツールが紹介される。
昨年から拡大してアプローチするのは、NAB全体でも注目されているAI(人工知能)のML(機械学習)の投入だ。AWSの多彩なAI/MLサービスを放送事業者が活用できる例として、画像認識サービスAmazon Rekognition、エンド・エンド機械学習サービスAmazon SageMaker、ニューラル機械翻訳サービスAmazon Translate、自動音声認識(ASR)サービスAmazon Transcribeを活用した、メタデータの抽出、自動クリッピング、キャプション、リアルタイム翻訳などを、コンテンツライブラリの価値を広げる事例として紹介する。因みにセントラルホールのエントランス近くにある「NAB Show LIVE」が行われるMET 360スタジオに隣接したスペースでは、AWSがプロデュースした「AI Experiential Zone」という体験スペースが展開される。このスペースでも、AWSのAIソリューションをより詳しく学べるようになっている。
また、ブースでは9日から3日間、14時より日本スタッフによるブースツアーを実施する。申し込みは事前登録が必要。ブースツアーの参加申込みは以下より。