AJA Video Systems社は、新製品としてHDRイメージアナライザーのテクニカルプレビュー版をNAB2018で公開した。HDRイメージアナライザーは、波形、ヒストグラム、ベクタースコープ、NitsレベルHDRモニタリングソリューションで、プロダクション、ポストプロダクション、品質管理(QC)、マスタリング、4K/UltraHD/2K/HD、HDR、WCGコンテンツの監視と分析を簡略化するとしている。
AJAのビデオ・オーディオI/OとColorfront社製のHDR分析ツールを組み合わせた1RUシャーシサイズのコンパクトなHDRイメージアナライザーは、PQ(Perceptual Quantizer)、ハイブリッドログガンマ(HLG)、Rec.2020を含むHDRフォーマットの監視と分析を行う柔軟なソリューションで、4K/UltraHDワークフローに対応する。
2017年にAJAのFS-HDRにColorfront Engineが搭載されて以来、今回の新製品でColorfrontとAJAは2度目の技術協力となった。AJAのHDRイメージアナライザーには、ColorfrontのColorfront HDR Image AnalyzerソフトウェアをAJAが使用するための独占的ライセンスが認可されている。主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 本来の解像度で画像を表示できる、正確で高品質なUltraHDのユーザーインターフェイス
- 色域範囲外と輝度範囲外を誤差なく高度に検出
- SDR(Rec.709)、ST2084/PQ、HLG分析に対応
- CIEグラフ、ベクタースコープ、波形、ヒストグラム
- 範囲外色域モードで簡単に色域範囲外と輝度範囲外のピクセルを発見
- ピクセルピッカー付きのデータ分析器
- 4系統の3G-SDI入力で、最大4K/UltraHD 60pに対応
- SDI自動信号検知
- タイムコード付きのファイルベースエラー記録
- ルックアップテーブル(LUT)による表示と色処理
- 1本の水平線上もしくは垂直線上で関心を寄せる領域に目を向けられるラインモード
- 放送用モニターにループスルー出力
- 静止画を保存
- Nitsレベルと位相メーター
- ARRI、Canon、Panasonic、RED、Sonyのカラースペースに組み込みで対応