Blackmagic Designの発表によると、中国広州に拠点を置くRGBworks Studioが、Blackmagic DesignのDaVinci Resolve Studioソフトウェアを中心とした新しいハイエンドのカラーグレーディングスイートとトレーニング施設を構築したという。また、これらのスイートに、DaVinci Resolve Advanced Panel、Mini Panel、Micro Panelなど、数多くのDaVinci Resolveパネルも導入されている。
RGBworks Studioには、映画/映像業界を牽引するアーティストたちが集結。同社を率いているのは、プロダクション/ポストプロダクション業界で20年の経験を持ち、長江実業やHSBCなどのテレビCM監督として数多くの賞を受賞しているアンドレ・ホー氏。また、「歌手2018」、「我是歌手」、「火星情報局」などの番組や、Media Freezer、TrumpchiのCMなどを手がけたDaVinci Resolveカラリストの張俊浜氏、そしてLancome、Johnson、日産、ジャガーなど、多くの海外ブランドのCMを手がけた尹鏞煥氏、カラリストでありBlackmagic Desig認定のDaVinci Resolveトレーナー姜鉄氏もRGBworksに所属している。
香港および中国本土の映画/テレビ業界のトップアーティストたちと繋がりを持っていることから、RGBworks Studioは中国で展開されるプロジェクトの専門的アドバイス、映画制作およびポストプロダクションから、コーディネート、リエゾンサービスまでを提供している。
RGBworks Studioは、Macベースの13式のDaVinci Resolve Studioシステムを複数の様々なスイートに設置している。劇場映画プロジェクト用にDaVinci Resolve Advanced Panel、Barcoプロジェクター、最新のiMac Proを備えたカラーグレーディングシアター、CMプロジェクト用にDaVinci Resolve Advanced Panelと最新のiMac Proを備えたスイート、テレビ番組/オンラインムービーのプロジェクト用にDaVinci Resolve Mini PanelとMac Proを備えたスイート、DaVinci Resolve Micro PanelおよびMacbook Proを備えたDaVinci Resolveトレーニングルームなどがある。同スタジオのワークフローを設計した姜氏は次のようにコメントしている。
姜氏:DaVinci Resolve Studioを唯一のグレーディングツールとして採用しました。私たちは劇場映画やテレビのプロジェクトを主に請け負っているのですが、これらのワークフローで実績があること、そして業界の標準ツールであると認識されていることが、DaVinci Resolve Studioを選択した理由です。
DaVinci Resolveのコラボレーティブ・ワークフローでは、カラリストたちが同じプロジェクトで同時に作業することが可能なので、効率が大幅にアップしました。これは他のグレーディングツールとは異なるユニークな点ですね。DaVinci Resolveの編集機能はとてもパワフルで、カラリストとエディター間で簡単にやりとりできるようになっています。これもまた、ポストプロダクションの効率アップの鍵です。
姜氏:DaVinci Resolveは、テクニカルな面ではなく、クリエイティブな面にフォーカスできるため、トレーナーの立場から見ても非常に使いやすいですね。また現在DaVinci Resolveは、編集、カラーグレーディング、オーディオミキシングなどの分野において、世界中で使用されています。つまりDaVinci Resolveのトレーニングを終えた人たちには、より多くの場で活躍できるチャンスがあるのです。さらに、DaVinci Resolveシステムの導入は低価格で可能なので、このような人たちにとってもそれほど負担にならないでしょう。