Blackmagic Designの発表によると、駿河台大学メディアセンターの映像スタジオに、Studio Camera 4K、ATEM 1 M/E Production Studio 4K、ATEM 2 M/E Broadcast Panelが導入されたという。

駿河台大学の映像スタジオでは、国内メーカーの製品で構築したSD環境のスタジオを長年使用していたが、4Kスタジオへのリプレイスにあたり多数のBlackmagic Design製品を導入した。導入された機材の中には、ATEM Talkback Converter 4K、HyperDeck Studio Pro、Teranex Mini、SmartView 4K、SmartScope Duo 4Kなども含まれている。

同スタジオを活用するメディア情報学部は、「映像・音響メディア分野」「デジタルデザイン分野」「図書館・アーカイブズ分野」の3つの分野を系統的かつ専門的に学ぶ。この中の「映像・音響メディア分野」は、CM、ミュージックビデオ、ドラマ、ドキュメンタリーなどの制作過程を体験しながら、映像・音響を使った表現の知識と技術を学ぶ分野である。学生たちは、将来の進路を見据えて、テレビ局、ラジオ局、番組制作会社などのメディア業界や広告業界で役立つ知識と技術を身につけているという。

メディア情報学部の斎賀和彦氏は次のようにコメントしている。

斎賀氏:世の中が4Kに向かっている今、最新の機材を学生に触って欲しいと考え最適なシステムの更新を提案しました。

更新された4Kスタジオは、メディア情報学部の授業やオープンキャンパスでの模擬授業のほか、地域の小・中学生を招いた社会体験などでも使用されている。メディア情報学部助手の髙田昌裕氏は次のようにコメントしている。

髙田氏:授業では、学生がキャスター役、カメラマン役、ディレクター役をしてニュース番組の収録デモを行っています。初めてStudio Cameraを触った学生は当初恐る恐る操作していましたが、シンプルな操作性のためすぐに使いこなせるようになりました。一眼レフカメラと同様にレンズを触ってズームやフォーカスを合わせることができ、大きな画面が搭載されており確認もしやすいです。

メディアセンター事務部情報システム課長の三宅孝典氏は次のようにコメントしている。

三宅氏:小・中学生に番組制作を体験していただきました。カメラを触ってもらったり、スイッチャーでPinPをしてもらったり、普段触ることのないプロ用機材で収録した4K映像を視聴してもらい喜んでいただけたのは非常に嬉しいです。地域活性化の核となる大学として、今後も地域に貢献できればと思っています。

ブルーバックに人物などをはめ込むには、ATEM 1 M/E Production Studio 4Kだけの機能ではフレーム数が足りないため、動画を再生できるシステムとしてATEM 1 M/E Production Studio 4KおよびHyperDeck Studio Proを併せて導入した。HyperDeck Studio ProにはATEM 1 M/E Production Studio 4Kの入力と出力が繋がっており収録もできる。そして、ATEM 2 M/E Broadcast PanelでHyperDeck Studio Proの収録と再生のリモートコントロールを実現している。

斎賀氏:学生にはメディアのトータル・クオリティを管理できるようになってほしいです。今後、4K化および8K化が急速に進む映像業界に対応していくには、一つのことだけでなく、現場からポストプロダクションまでの流れを学ぶ必要があると考えています。映像業界の標準のソフトウェアになると思い、今後はDaVinci ResolveおよびDaVinci Resolveのパネルも導入したいと考えています。