8K撮影の様子
メ~テレ(名古屋テレビ放送)は「次世代放送の先進局」を目指し、次世代映像に積極的に取り組んできた。今回、メ~テレは次世代映像技術のキーワードとして注目される、「8K」および「AI」に関する2つの取り組みを実施することを発表した。
8Kについて
メ~テレは2018年3月、8Kカムコーダー(シャープ社製8C-B60A)を導入し、8Kコンテンツの制作に取り組んでいる。神戸市立須磨海浜水族園の協力を得て、動画コンテンツ「8Kすいぞくえん」を制作し、その制作過程を通じて8K自社制作における撮影~編集~完パケのワークフローを確立した。
4Kモニタリングによるフォーカスアシスト
■コンテンツ概要
水族園で暮らす魚類や哺乳類を紹介する約8分間の8K-SDRコンテンツ。Logで撮影することで、8K-HDRにも対応。飼育員による生き物の雑学を併せて紹介する。「8Kすいぞくえん」は須磨海浜水族園にて上映する。
■Amazon Pollyの使用
日本語に加えて別途、英語版を制作。日本語版では、アナウンサーによるナレーションを付与。、英語版ではAmazon Pollyを使用し、英語音源を作成・付与している。Amazon Pollyを使用することで、より簡単・安価な英語版制作になったとしている。
スポーツにおけるAIの活用について
Pixellotテスト映像(7/1予選)
メ~テレは今回、Pixellot社製AIカメラ「Pixellot Standard」を使用した、フットサル競技映像をAIライブ配信するデモンストレーションを実施する。この取り組みは、株式会社コミュニティネットワークセンター(CNCI)と共同で実施。
カメラ設置の様子
■デモ概要
2018年7月7日~8日に開催のCNCI主催のフットサル大会「CNCI ケーブルテレビフットサルフェスタ in Oasis21」の試合をAIライブ配信する様子を、決勝戦会場の名古屋栄・オアシス21に設置したモニターでデモ展示。
■ピクセロット社
オートマチックスポーツプロダクションシステムを搭載したAIカメラシステム「ピクセロット」。ピクセロットを用いることでコートをパノラマ撮影。フットサルのプレイを自動追従し、切り出しズーム、プロ並みのカメラワークを実現し、従来カメラマンが行ってきた作業をAIカメラシステム1台で代替する。
技術協力:朋栄