メ~テレ(名古屋テレビ放送)は、「次世代放送の先進局」を目指し、かねてより次世代映像に積極的に取り組んでいる。2018年3月、メ~テレは地上波の民放テレビ局として他に先駆け、8Kカムコーダーを導入。今回、2台の4Kカメラと組み合わせ、奈良県大台ケ原にて、横一列に並んだ6面のHD映像(12K映像)の撮影を行った。同映像は、愛知県・名古屋市に7月27日にオープンするリラックスカフェ「CONSOLANTE」にて、あたかも「窓から見える風景」のように、店内の6台のディスプレイで上映される。
12Kワイドスパン映像は、横×縦の解像度が11,520(12K)×1,080の横長映像。同映像を制作するため、8Kカメラと2台の4Kカメラを使用。8Kは7,680×4,320の解像度があり、4Kは3,840×2,160の解像度がある。これらの映像を組み合わせ切り出すことで、メ~テレは一度の撮影で横一列に並んだ合計6面のHD映像=12K映像を作成する新たな撮影手法に取り組んだ。また、HD映像をただつなぎ合わせるだけではなく、つなぎ合わせ部分のマスク処理や、鳥、蝶などの特殊効果をCG合成、異なるカメラ映像の色調整などの編集を行うことで、より見たままの風景に近い映像を作成したとしている。
リラックスカフェ「Natural Forest & Relax Space CONSOLANTE HIGASHIKATAHA」店内の様子