HVS-1200メインユニット

株式会社朋栄は、12G-SDI入出力に標準対応したビデオスイッチャー「HVS-1200」を発売した。希望小売価格は税別560万円~(2M/EコントロールパネルHVS-492ROUを含む)。

HVS-1200は、4K対応スイッチャーでコンパクトな3Uの筐体を採用し、中継車やイベントでの活用に適したビデオスイッチャー。HVS-100/110やHVS-490の機能・操作性を継承しながら、全入出力を12G-SDIに標準対応することで、4K UHD時に10入力10出力を実現している。全入力にフレームシンクロナイザーを搭載しており、入力された同期/非同期ビデオ信号のスイッチングに対応。12G-SDIとQuad Link 3G-SDI(2SI)の混在入力も可能。また、モード切り替えにより、40入力10出力のHDビデオスイッチャーとしても活用できるという。

4K時1M/Eスイッチャー、HD時2M/Eスイッチャーとして、さまざまな現場で活用できる機能を搭載 。AUXトランジション機能を進化させたMELiteを活用することで、4Kで2M/E相当、HDでは6M/E相当の運用が可能。キーヤーは4K時に2つ、HD時はM/Eごとに4つを利用可能。M/EまたはAUXバスにフリーアサインすることが可能なキーヤーFLEXaKEYと併用して、4K時に3キーヤー合成、HD時にはM/Eごとに8キーヤー合成が可能となる。トランジションは、CUT、MIXのほかWIPEパターンを100種類搭載。回転やポジション移動、リサイズが可能な2.5D DVEも標準搭載している。2.5D DVEは、4K時2系統、HD時16系統が利用可能。モザイクやデフォーカスなどのエフェクト効果も搭載している。入力ソースやプログラム出力を確認できるHD解像度のマルチビューワーも2系統搭載しており、それぞれ最大16分割表示が可能だ。

ラックサイズ2M/Eコントロールパネル「HVS-492ROU」

コントロールパネルは最大3台まで接続でき、HVS-490用のメインコントロールパネルを利用可能。2M/EタイプのHVS-492WOU、小型2M/EタイプのHVS-492OU、ラックサイズ2M/EタイプのHVS-492ROUを活用でき、ブラウザ上でWeb GUIを使用する簡易オペレーションにも対応しており、スマートフォンやタブレットからコントロールすることも可能。

なお、HVS-1200は、2018年9月14日から5日間、オランダ・RAIアムステルダムで開催される欧州放送機器展「IBC 2018」の同社ブース(ホール2/A51)にて展示予定。