Harmonic社は、9月14日~18日(現地時間)、オランダ・アムステルダムで開催される放送機器展「IBC2018」に出展する(ホール1/B20)。

同社ブースでは、同社のソフトウェア制御によるSaaSソリューションがどのようにOTTや次世代のTV配信を変化させ、あらゆるデバイス上でさらなる高画質なビデオ体験を推進していくかを紹介するとしている。展示内容の詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

SaaSが多様なビジネスモデルをサポートし、効率性の向上と費用削減を実現
Harmonic社のVOS®360メディアプロセッシングSaaSは、あらゆるメディアプロセッシングの流れを網羅し、OTTワークフローをシンプルにします。IBC2018で、Harmonic社はVOS360 SaaSのクラウドにおける強化されたチャンネルオリジネーションのワークフロー機能を紹介する予定です。これはクラウド上でプレイアウトやグラフィックブランディング機能を利用するもので、ブランド強化、ポップアップチャンネル、迅速なサービスの展開と拡張、グラフィック向上など、新しいレベルの効率性と収益性を実現します。

Harmonic社は、VOS360 SaaSでクラウドを利用した災害対策システムのシナリオも展示する予定です。VOS360 SaaSは、放送用やビデオストリーミング用のアプリケーション向けにディザスタリカバリ機能を提供し、障害回復力が高く、柔軟性のあるセキュアなサービスの利点と、一時的なライブスポーツイベント用のソリューションとして理想的な従量課金ベースの価格モデルの組み合わせを実現しています。

またHarmonic社は、新しいSaaSベースの統計多重化機能も発表する予定です。これによりサービスプロバイダは、単一プール内に複数のUHDチャンネルあるいは放送配信用のHD MPEG-4エンコードチャンネルを統計多重化できるようになります。この大胆なアプローチにより、次世代OTTストリーミングと従来の複合的な放送の統計多重化された配信システムの同時サポートが可能となります。

さらに、Harmonic社とエコシステムにおけるパートナー各社は、VOS360 SaaSによって強化された画期的で驚異的に素晴らしいUHD-HDRのOTTサービスも発表します。

ダイナミック広告挿入(DAI)がOTTコンテンツの収益性を拡大
Harmonic社は、コンテンツ差替えやパーソナライズなどの新しいVOS360 SaaS用の機能を発表します。VOS360 SaaSにより事業者は、高度なサーバサイドのターゲット広告を配信できるようになり、視聴者、地域、シンジケーションに応じたコンテンツ配信のパーソナライズ化が可能になります。また、SCTE 224を利用したブラックアウト中のコンテンツ差替えを実現し、OTTコンテンツの収益性を向上させ、結果として事業者の収益向上に貢献します。

新たな配信機能がOTT配信を強化
Harmonic社は、クラス最高となる新たな配信機能をお見せします。DASHやHLSを含む統一されたCMAFフォーマットをサポートし、あらゆるデバイスで配信遅延を減少させ、多様なエコシステムへのサポートを提供します。

Dolby AC-4のエンコードをサポートし、次世代のオーディオ体験を実現
IBC2018でHarmonic社は、Dolby社が開発した次世代のオーディオフォーマット、Dolby AC-4へのサポートを実演します。Dolby AC-4はエンドツーエンドのソリューションで、高品質で利用しやすく没入感のあるパーソナライズされたサウンドを配信する、最も効率的な方法を放送事業者やサービス事業者に提供します。また、Dolby Atmos配信を可能にする唯一の次世代オーディオフォーマットでもあります。

AV1、AIやVRの革新的なデモンストレーションで覗く未来
Harmonic社がIBC2018で発表する複数の新しいイノベーションには、ビデオ・オン・デマンド(VOD)コンテンツのAV1エンコード機能や、ライブビデオの体感品質を向上させる人工知能(AI)エンコーディング技術、Tiledmedia、Digital Immersion、Viaccess-OrcaでVOD VRコンテンツを配信するための8Kタイリング技術が含まれます。