株式会社シグマは、唯一の製造拠点である会津工場に、マグネシウム加工を行うためのマグネシウム専用加工棟を開設し、稼働開始したことを発表した。
望遠レンズのように比較的質量の大きい交換レンズでは、製品本体の軽量化は大きなアドバンテージとなる一方で、大口径の光学素子をしっかり保持し、内部を保護するために強度・剛性の高い金属部品が外観に採用されることが多く、一般的なアルミニウム等では製品本体が重くなり過ぎ、取扱いが困難になるという課題があったという。そうしたなかSIGMAでは、昨今ユーザーからも要望の多い製品の軽量化と、レンズ性能を担保する堅牢性・耐久性を両立するべく、10月発売の60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM|Sportsで初めて自社加工によるマグネシウム部品を筐体に採用した。
厳格な安全管理が求められるマグネシウム加工まであえて内製化することで、高品質・高精度な部品をリーズナブルに、安定的に確保するべく、SIGMAではマグネシウム加工の専用棟を設立し、量産しているという。ここで加工されたマグネシウム部品は、Photokina 2018で発表した60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSM| Sports、70-200mm F2.8 DG OS HSM | Sportsをはじめ、今後もより多くの新製品に採用される予定とのこと。