株式会社アスクは、同社が取り扱うTimecode Systems社の「UltraSync BLUE」を発売した。希望小売価格は税別25,000円。
UltraSync BLUEは、同社のタイムコード同期と制御プロトコルに関する特許を使用した初めての製品。Bluetoothを使用してサブフレーム単位の正確なタイムコードを収録デバイスに送信する。Bluetoothペアリングを通じデバイスに接続し、ペアリングされると、UltraSync BLUEから接続されたデバイスのメディアファイルにタイムコードがワイヤレスで直接送信される。デバイスのサイズは、55mm×43mm×17mmで、重量36g。
Timecode SystemsのCEO Paul Scurrell氏は次のように述べている。
このソリューションの美学は、タイムコードをタイムコードトラックに直接埋め込むことができ、いかなる変換ソフトウェアも必要としないことです。このメタデータは、業務用のノンリニア編集ソフトで自動的に認識されるように、正確にフォーマットされています。
このソリューションは、マルチカメラプロダクションの新時代を切り開きます。プロシューマーであってもコンシューマーであっても、作品を制作する際、オーディオとビデオを組み合わせ、その調整や編集も簡単かつ効率的に行えるようになります。最上位機種の業務向け収録デバイスで、収録したフッテージと同様の高い水準をもたらすことができるのです。
Bluetoothの通信範囲内であれば1台のユニットに対して、最大4台の収録デバイスを同期できる独自の機能が備わっており、小規模な撮影やインタビュー、VLOGやソーシャルメディア向けのコンテンツを作成するのに最適だとしている。
その他のTimecode Systems製品と一緒に使用する場合でも、支障なく動作するよう設計されており、より複雑な撮影、広いロケ地の場合、または業務向けの収録機器が多くある場所では、UltraSync BLUEをBluetoothでデバイスと接続し、Timecode Systems製品を接続したカメラやオーディオレコーダーと、RF信号で同期が行える。これにはATOMOSがのNinja V向けAtomX Syncモジュールを含む、Timecode SystemsのOEM同期モジュールを搭載した製品も含まれる。
また、Zoom社は、H3-VR Handy RecorderとF8n MultiTrack Field Recorderの新バージョン発表に向けて着手しており、今年後半に予定されているリリース時には、どちらのZoom社製サウンドレコーダーもBluetooth経由でUltraSync BLUEのタイムコードを受信できるようになる予定だ。
なお、UltraSync BLUEは2018年11月14日から16日の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2018」のアスクブース(ホール7/ブースNo.7206)にて展示予定。