ソニーは、プレミアムコンパクトRXシリーズの新製品としてコンパクトデジタルスチルカメラサイバーショット「RX0 II」を2019年4月12日に発売する(予約受付は3月29日10時より開始)。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別85,000円前後。

RX0 IIは、本体幅約59.0mm×高さ40.5mm×奥行35.0mm、質量約132g(バッテリーとメディア含む)の小型ボディに、ZEISS Tessar T* 24mm F4.0(固定)レンズ、有効約1530万画素メモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS、画像処理エンジンBIONZ Xを搭載。従来機比約1.8倍の高速処理性能を実現し、顔・瞳の検出速度・精度の向上や液晶モニターの表示タイムラグの最小化など、本機のスピード性能が向上している。最短撮影距離は20cm。カメラ本体の水深10mの防水性能や2.0mの落下耐性、200kgfの耐荷重の堅牢性もRX0より継承しており、液晶モニターの可動時にも防水・防塵性能を発揮する。

瞳AFでは、シャッターボタンを半押しすると同時に被写体の瞳を検出することが可能となり、瞳を任意で「オート」「右目」「左目」から設定できるなど、利便性が向上。最高約16コマ/秒の連写に加え、バッファメモリーの大容量化により、最大129枚までの連続撮影が可能。さらに、画素加算のない全画素読み出しにより、4K映像に必要な画素数の約1.7倍の豊富な情報量を活用して4K30p動画を出力し、本体内に記録可能。歪みの少ない高速連写を実現する最高1/32000秒のアンチディストーションシャッターや、最高960fps(最大40倍)のスーパースローモーション機能などの撮影機能も搭載している。

液晶モニターは上方向約180°、下方向約90°の角度調整が可能になった

自分撮りやハイアングル、ローアングルでの撮影なども行える

防水・防塵性能を備えた可動式液晶モニターは、上方向180°から下方向90°まで角度を調整でき、自分撮りやハイアングル・ローアングル撮影などが可能。また、外付けマイク(別売)用のマイク端子を搭載。さらに、シューティンググリップ「VCT-SGR1」(別売)との併用により、手元で操作しながら縦位置や自分撮り、三脚スタイルでの使用など、様々なスタイルで撮影可能。

新たに動画撮影時の電子手ブレ補正にも対応。さらにモバイル機器に転送した動画を、「Imaging Edge」の新モバイルアプリケーション「Movie Edit add-on」により、カメラから取り込んだ撮影時の情報を利用して手ブレを抑え滑らかな映像に編集できる。フレーミングしたい被写体を選択すると、その被写体を画面内の選択した位置に置き続けるように映像を自動生成し、またレンズの情報を用いて歪みも補正するので自然な映像表現が可能だとしている。手ブレ補正の度合いや動画のアスペクト比も変更可能で、SNSでの表示に適したサイズに切り取ることができる。また、SNSなどに画像を手軽に共有できる新モバイルアプリケーション「Imaging Edge Mobile」を使用して、撮影した4K動画などをモバイル機器に転送可能。

小型軽量で光軸を合わせやすい上下/左右対称の形状や画像の上下反転機能により、限られたスペースや天吊りなど、自由度の高い設置を実現。無線での接続では、最大5台までの接続に対応し、ImagingEdge Mobileをインストールしたモバイル機器からの無線マルチカメラコントロールが可能。アクセスポイント経由での接続では、Imaging Edge Mobileのアップデート(2019年夏頃を予定)により6台から最大50台の同時コントロールにも対応予定。

また、カメラコントロールボックス「CCB-WD1」(別売)を使用した有線での接続では、カメラコントロールやファイルマネジメント、カメラ同期を実現。カメラコントロール信号を有線LANでIP化することにより、離れた場所に設置した最大100台のRX0 IIを手元にある一台のパソコンでリモートコントロールすることが可能だという。また、4K動画と低解像度Proxy動画の同時記録にも対応している。