パナソニック株式会社は、放送用P2シリーズにおける新ワークフローソリューション「P2 Cast on AWS」(P2 Cast/AWS連携)を2019年内に提供開始する。

P2 Cast on AWSは、P2ワークフローソリューションP2 CastをAWS(アマゾン ウェブ サービス)クラウド上で展開するサービス。すでにAWS上でEDIUS Cloud(Grass Valley社)と連携したテスト運用を始めており、2019年内のサービスの提供開始に向けて準備を進めているという。

現行のP2 CastはP2 Castクラウドサーバーにアクセスし、局サーバーにコンテンツをダウンロードして運用する方式だが、P2 Cast on AWSではさらに編集から配信までをクラウド上で一括して行なえるようになる。これにより、場所、機器の制約から解放され、ハイスペックな放送局の編集システムだけでなくネットワーク接続したPC端末ならどこからでも取材映像のプレビュー、編集、配信、ストリーミング、カメラの状態監視ができる「オフサイト・ニュース・オペレーション」が可能にとなる。ニュース制作スタッフの人的リソースを最大限に活用でき、即時性の向上、コストの削減に貢献するとしている。さらに今後、同社PTZカメラの接続や、映像加工、アーカイブなどのクラウド化によるさらなる拡充を計画している。将来的には、OTT、ビッグデータ、AIなどとのクラウド上での連携に可能性を拡げているという。

なお、P2 Cast on AWSは2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2019の同社ブース(セントラルホール/C3607)にて参考出展される。