ソニーの旋回型4Kリモートカメラ「BRC-X400」
NewTekは、ソニーとソニー社の最新の旋回型4Kカメラの製品化において、IPビデオ製品のコミュニティを背後に擁し基盤となる技術「NDI|HX」による提携を発表した。
NDIに対する顧客からの要望により、ソニーとNewTekは緊密に連携し、ソニー初のIP対応旋回型4Kカメラである「BRC-X400」にNDI|HX機能を搭載した。これにより、4K30pのClear Image Zoom(全画素超解像ズーム)によるFHDでの80倍ズーム、Tele Convertモード(テレコンモード)、および700プロトコル、CGI、VISCA/VISCA over IPを含むカメラ制御プロトコルのサポートが追加された。同製品は、タリーランプおよびゲンロックへの対応など、放送向け機能を搭載し、電源、画像出力、カメラ制御を全て1本のEthernetケーブル上で行うことにより、効率的なライブ制作セットアップを実現するとしている。
ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社プロフェッショナル・プロダクツ&ソリューション本部長の河野弘氏は次のようにコメントしている。
実践的で費用対効果の高いブロードキャストアプリケーションにおいてIPおよびコンピュータベース技術への移行が明確な中、弊社はお客様にとって新しくエキサイティングな機会を見出しています。新しいBRC-X400 4K旋回型カメラにおけるNDI|HXのサポートは、NDIに対するお客様の要望から生まれました。NewTekと密に連携して、NDI|HX追加によるメリットをお客さまへ届けられることを楽しみにしています。
NewTek社長兼CTOのアンドリュー・クロス博士は次のようにコメントしている。
このソニーとの提携は、業界の重要な一歩を象徴するものです。革新的な放送システム構築に長年の経験を持つソニーは、全世界的なIPベース技術への移行における明確なリーダーです。世界がIPビデオへ移行していくなか、弊社はソニーと連携して、同社の最新旋回型カメラBRC-X400を、世界中の数百万に及ぶNDIシステムへ接続することに誇りを感じます。ソニーはシンプルな接続性と手軽な操作性を提供することにより、俊敏性や柔軟性が高く、価格も手頃、しかも自由度の高いライブプロダクションシステムを自ら構築できる能力をユーザーに与えることになるでしょう。
なお、BRC-X400は2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2019のソニーブース(セントラルホール/C11001)にて展示される。