Blackmagic Designは、ラックマウント式の新しいUSB-Cディスクドック「Blackmagic MultiDock 10Gを」発表した。20019年6月発売予定。希望小売価格はUS$595(国内:税別67,980円)。
Blackmagic MultiDock 10Gは、1本の10Gb/s USB-C接続で、4枚のSSDにアクセス可能で映画・テレビ業界に向けて特別に設計されている。MultiDockは、各ディスクスロットに完全に独立したディスクチップを搭載しているので、SATAバンド幅により遅延が発生することはない。単一のUSB-Cで4枚すべてのディスクに接続できるだけでなく、Blackmagic MultiDock 10Gの1つ目のUSB-Cコネクターで2枚のディスク、2つ目のコネクターで他の2枚のディスクを接続できる。また、ラックマウント式のデザインで、各ディスクに個別のSATAドライバーチップを搭載しているため、超高速のデータ転送速度を実現できるとしている。HyperDeck ExtremeでSSDを使用したい場合にも適している。
各ディスクスロットに搭載されたディスクインジケーターが光るので、アクセスされているディスクが瞬時に分かる。リアパネルには、2つのUSB-Cコネクターとスライドスイッチを搭載。このスイッチで、単一のUSB-C接続で4つのディスクスロットを使用するか、各USB-C接続にそれぞれ2つのディスクスロットを分けて使用するか切り替えられる。
4枚までの2.5インチSSDをサポートしているため、収録したディスクから直接編集を行うことも可能。SSDを挿入するだけで、Mac OS XまたはWindowsコンピューターに、通常のハードディスクのようにマウントされる。Blackmagic MultiDockは、4つの独立したディスクスロットを搭載しているので、撮影したすべてのメディアを同時にマウントできる。Blackmagic MultiDock 10Gは、URSA Mini Pro SSD Recorderで収録されたメディアにアクセスするのに最適だとしている。また、HyperDeck Extreme 8KにSSDとの互換性を追加することもできる。Blackmagic MultiDock 10Gと併用すると、他のHyperDeck Studioモデルとディスクを共有できる。
Blackmagic MultiDockは電源が内蔵されているため、ラップトップのバッテリーを使用せずに、RAID構成での使用に必要な4枚の高性能ディスクを同時に稼働するのに十分な電源が得られる。Blackmagic MultiDock 10Gは、ほとんどのOSに内蔵されているRAIDソフトウェアもサポートしているため、必要に合わせてディスクアレイをカスタマイズできる。
HyperDeck Extremeのリアパネル「EXT DISK」とラベルのついた高速USB-Cポートに接続する。MultiDockをEXT DISKポートに接続すると、SSDが認識され、収録が開始される。2台のHyperDeck Extremeが並べてマウントされている場合、2チャンネルモードに切り替えて、各HyperDeckで2枚のディスクを使用することも可能で、1台のMultiDockの各チャンネルに1台ずつコンピューターを接続して同時に2台を使用できる。あるいは、複数のラックマウントサーバーが同じMultiDockにアクセス可能。MultiDockにSSDが挿入されると、HyperDeck Extremeのオンスクリーンメニューに表示され、収録・再生用に選択可能。Blackmagic MultiDock 10Gの主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 高品質の金属製ラックマウント設計
- メディアディスクをすばやくドッキング
- 様々なSSDおよびハードディスクをサポート
- 高速10 Gb/s USB-C接続
- 高速RAIDストレージとして使用可能
- あらゆるプラットフォームで様々なソフトウェアを使用可能
- HyperDeck Extreme 8Kをサポート
- 編集システム間でメディアをすばやく移動
なお、Blackmagic MultiDock 10Gは、2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催中のNAB2019の同社ブース(サウスホール/SL216)にて展示されている。