AJA Video Systems社は、ミニコンバーター「IPT-10G2-HDMI」と「IPT-10G2-SDI」を発表した。近日中に発売予定。日本国内の希望小売価格はともに税別183,000円。
IPT-10G2-HDMI/IPT-10G2-SDIは、既存のHDMI信号や3G-SDI信号からSMPTE ST 2110へ変換し、IPベースのワークフローを実現するシングルチャンネルIPビデオトランスミッター。小型、静音、堅牢な両モデルは、重要な転送環境で重視される冗長性に対応するため、デュアル10 GigE SFP+ポートを搭載。これらのミニコンバーターは、従来のベースバンド信号をSMPTE ST 2110環境に接続できるようにする。
IPT-10G2-HDMIとIPT-10G2-SDIは非圧縮HDビデオとオーディオの変換と転送が行なえる。既存製品のIPR-10G2-HDMIとIPR-10G2-SDIを補完する製品だという。今回、HDMIとSDIに対応するAJA製のIPミニコンバーター製品が発表されたことで、SMPTE ST 2110ワークフローが実現可能になり、どちらのモデルもDesktop Software v15.2適用済みのAJA KONAIPとAJA IoIPのST 2110モードに完全互換している。IPT-10G2-HDMIとIPT-10G2-SDIの主要な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 小型、堅牢、静音ファンレス設計
- SMPTE ST 2110ストリーム転送向け、ステータスライト付き10 GigE SFP+×2ポート
- LAN 制御による設定と構成向け、ステータスライト付き1 GigE RJ45ソケット×1
- デュアル冗長ストリーム転送(SMPTE 2022-7)
- フル 10-bit ピクセル処理パイプライン
- IPT-10G2-HDMIは、最大1920×1080 60p、YCbCr 4:2:2 またはRGB 4:4:4に対応
- IPT-10G2-SDIは、最大1920×1080 60p、YCbCr 4:2:2
- エンベデッドオーディオはSDIで最大16チャンネル、HDMIで最大8チャンネル、チャンネル毎に24ビット、48kHz 同期、またはデュアルRCAアナログオーディオ2チャンネル
- NMOSにより検出、登録、制御’IS-04 v1.2とIS-05 v1.0)
- Ember+または AJA REST API により制御
- 工場出荷時点でDHCPが有効化されているため、ウェブブラウザーから簡単に設定と制御が可能
- AJA eMini-Setup (無料ソフトウェア) での簡単ネットワークセットアップ向け mini-USB ポート×1
- SSDPとMDNS により、ネットワーク上のデバイスを自動検出
- 5 年間の国際保証とサポート
AJA Video Systems社の社長 Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。
産業がIPベースのワークフローに移行する中、われわれのお客様は既存のベースバンド信号を先進的なSMPTE ST 2110制作環境へと繋げるソリューションを探し求めています。AJAの最新のIPミニコンバーターを導入することで、ワークフローを円滑かつ単純化する、将来性を考えた技術をわれわれは提供し続けます。