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毎年恒例となったプライベートショーが今年も開催
5月16日~17日の2日間にわたって、東京・恵比寿にある株式会社朋栄にて「朋栄内覧会」が開催中だ。
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同内覧会では、NAB2019に出展した製品を中心に、12G-SDI、IP、HDR、広色域等に関連した新製品/新ソリューションを展示。リモートプロダクションや、スポーツプロダクションや簡易中継装置などの輸入取扱製品、セキュリティ関連製品のエリアも設けられ、各種製品の展示が行われている。また、同会場内にて朋栄の取り組みを紹介するプレゼンテーションも開催している。
高速度カメラ・周辺機器
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2/3型バヨネットマウントに対応した4K対応高速度カメラ「FT-ONE-SS4K」。B4マウントを採用しており、キヤノンやフジノンなどから発売されている高倍率ズームレンズのほか、ENG用のショートズームなど放送局で定番の各種レンズが装着可能。同社比となるが、従来コンバーターを装着してB4レンズを使用していた時よりも4倍明るく、4Kで最高1000コマ/秒の高速度撮影が可能となった
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スイッチャー・マルチビューワー
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ビデオスイッチャーの3M/Eハイエンドモデル「HVS-6000」とあわせてIP対応入出力基板を参考展示。1枚ボードを拡張すると8入出力に対応する。会場ではIPで動作した映像を展示。SDIのインターフェースがそのままIPに置き換わったイメージで、今までのスイッチャーの操作感のまま使用可能。SMPTE ST 2022-6、2110に対応。4KのIPに対応している
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参考展示のビデオスイッチャー2M/Eモデル「HVS-6000M」。中継現場、マシンルーム、スタジオサブの3箇所をIPで映像を渡していき、同時にスイッチングのコントロール部分や色を変更するなどを、スタジオサブ側から現場のカメラの色を変えるなどの、制作のリモート化を展示
IP関連
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SDI→IPに変換、IP→SDIへの変換などの設定変更を同じ端末から行えるシステムを展示。また、機材管理だけでなく素材管理まで可能なシステムとなっている。
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12G-SDIの場合、IPの回線に入らないため、TICOという圧縮コーデックを利用して1/4に圧縮し、10G程度であれば3本ぐらい通すことが可能だという。10Gの範囲内で映像ソースを増やすことができるため、12G-SDI→TICO圧縮→IP切り替え→TICO伸長→12G-SDIという流れで12G-SDIを表示可能となっている。元の映像と比べてみても変換前と画質は特に変わりないとのこと。
プロセッサー・コンバーター
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12G/HDR対応シグナルプロセッサー「FA-9600」。新バージョンとなるVer.3.0により、SR Live for HDRと3D LUTに対応。3D LUTへの対応は制作側からの要望も多かったという
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12G-SDI対応の4Kダウンコンバーター「IF4K-DNC」(InSync Technology Products社製品)。入力は12G/quad link 3G/HD-SDIに対応し、HD入力は専用入力2系統及びquad link 3G-SDI各入力から選択可能
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IF4K-DNCはノンリニア編集との連携を図る製品として登場。4Kで編集作業をする際は4Kモニターで映像を確認するが、サイマルでHDでも確認しなければならない場合でもIF4K-DNCが1台あれば4KのソースをHDでも出力することが可能(写真上が4K、写真下がHD)
スポーツプロダクション関連
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HEVC対応4チャネルサーバー「Dejero WayPoint」。トランスミッターからIPネットワークを介して転送されるHEVC(H.265)または AVC(H.264)ビデオストリームをデコードし、SDIまたはIP(IP上でMPEG-TS)ワークフローへと出力。1Uの筐体は既存施設のサーバー・ラックに設置できるように、あるいは使用中の放送インフラへシームレスに融合できるようにデザインされている
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自動カメラワークスポーツプロダクションシステム「Pixellot S1」。マルチカメラデバイスでパノラマ映像を生成。スポーツに応じたシーンを特定して切り出す。プレイを自動追従するカメラワークとなっている。対応スポーツはサッカー、バスケットボール、アメリカンフットボール、野球(対応予定)など多数
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