パナソニック株式会社は、6K24p(縦横比3:2)、5.9K30p(同16:9)、10bit Cinema4K/4K60p動画記録に対応したフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H」の開発を発表した。今秋を目処に製品化し、グローバル市場に導入予定だとしている。

LUMIX S1Hは、業務用シネマカメラの開発で培った知見と技術を、今年3月から展開を開始したフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S」シリーズに応用して開発したもの。同社が強みとする信号処理技術と熱処理技術により、ミラーレス一眼カメラにプロフェッショナル動画性能を凝縮し、映画制作のニーズに応える画質や性能を実現するとともに、撮影機材の重さや大きさによる制約を軽減し、新たなアングルやスタイルで撮影できるなど、映像表現の可能性を広げるとしている。

フルサイズイメージセンサーの有効画素を最大限に活用することで、6K24p(縦横比3:2)や5.9K30p(同16:9)動画記録を実現。また、フルサイズのレンズ交換式デジタルカメラとして世界で初めて10bit Cinema4K/4K60pに対応するとともに、縦横比4:3のアナモフィック撮影も含めて、1台で多様なフォーマットでの撮影が可能。

同社のデジタルシネマ用4Kカメラ/レコーダー「VARICAM」と同水準の広ダイナミックレンジで広色域の14+ストップV―Log/V―Gamutに対応。VARICAMシリーズやV―Log Lに対応したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH5/GH5S」などで記録した映像と組み合わせて、一貫した絵作りでの映像編集を容易に行うことができるとしている。

また、搭載する全ての動画記録モードで、動作保証温度において時間無制限の撮影が可能で、途中で中断することなく撮影に集中できる。