ローランド株式会社は、中小規模のイベントでの映像演出や音声調整、収録、ライブ配信までを1台で操作可能なマルチフォーマットAVミキサーの新モデルとして「VR-50HD MK II」を2019年9月に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込80万円程度。
VR-50HD MK IIは、同社の「VR-50HD」ユーザーからの要望をもとに、より現場で使いやすい操作性、ライブ配信で求められる高音質、音声調整や映像切り替えの自動化などを実現したフラッグシップ・モデル。VR-50HD MK IIでは新たに、モニター/収録/ライブ配信など用途に合わせた映像を出力可能な「AUX」専用ボタンを装備。イベントや配信の本番で直感的な操作ができるインターフェース、高品質のオーディオ・プリアンプとADコンバーター搭載によるクリアな音質を実現したとしている。
映像スイッチャー、デジタル・オーディオ・ミキサー、タッチパネルのマルチビュー・モニター、USB3.0経由でのライブ配信の機能を1台に集約したオールインワン製品のVR-50HD MK IIは、マルチフォーマットに対応しており、ビデオカメラ、パソコン、スマートフォンなどのモバイル端末など、さまざまな機器を変換機なしでそのまま接続でき、それぞれの映像に合わせて最適な縦横比の変換、サイズの拡大/縮小が可能。
プレゼンターがステージ上で確認するモニター用、またはライブ配信用にそれぞれ異なる映像を出したい時、収録用として合成のない映像を録画する時など、VR-50HD MK IIのAUXは、メインの映像に影響することなく、用途にあわせて任意の映像を出力することが可能。
VR-50HD MK IIでは、イベントやライブ配信の現場で直感的な操作ができるようになった。すばやく映像を選択できる「AUX」、メイン映像に子画面を挿入する「PinP」、読み込んだ最大4枚の静止画を選択する「STILL」などの専用ボタンを新たに搭載。またすべてのオーディオ・チャンネルに、音声を個別に確認できる「SOLO」ボタン、「MUTE」ボタンも装備。タッチパネルで操作できる大型のマルチビュー・モニターは、静止画を4枚表示できるようになり、入力映像、合成画像を分割表示させて1つの画面で簡単に確認/設定することが可能。
タッチパネルで簡単に操作できる大型マルチビュー・モニター
また、高品質のオーディオ・プリアンプとADコンバーターを搭載。プロ・レベルの音声バランス調整を自動で行える機能や、音声入力を感知して自動で映像を切り替える機能も追加されている。詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 「オート・ミキシング機能」:音声入力の有無や音量を感知し、各音声チャネルの音量バランスを自動で調整します。トークショーなど複数のマイクが使われる場合に便利です。通常、音量の調節は各チャンネルのフェーダーの上げ下げにより行いますが、この操作が不要になり、映像のスイッチングや演出に専念することができます。
- 「ビデオ・フォロー・オーディオ機能」:マイクに向かって話している人のカメラ映像に自動で切り替えられます。複数で会話をしているときや入力音声を感知しないときは、ワイドショットのカメラ映像に自動的に切り替わります。
- 「アンチ・フィードバック機能」:ハウリングを防止し、1人の操作でもプロ・レベルの音声調整を行えます。
本体背面部分
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LANポート経由でパナソニック社、JVCケンウッド社のPTZカメラを最大6台まで制御可能。シーン登録することにより専任のカメラ・オペレーターがいなくても、最大6台のカメラを同時に操作することができる。