富士フイルム株式会社は、同社の「Xシリーズ」の新製品となるミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-A7」(以下:X-A7)を、小型軽量な交換レンズ「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」をセットにしたレンズキットとして2019年10月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。カラーはシルバーとキャメルの2色。
X-A7は、新開発の約2424万画素 APS-Cサイズセンサーを採用。高感度撮影時の画質が現行機「FUJIFILM X-A5」よりも向上。超高感度ISO51200でもノイズの少ないクリアな写真が撮影でき、暗いシーンや動きの速い被写体の撮影で威力を発揮するとしている。
センサーにはデータの高速読み出しが可能な銅配線を採用。さらに、像面位相差画素をセンサー全面に配置し、同画素の数をX-A5と比較して約8.5倍に増やすことで、AFの速度・精度が向上している。動体追従AFや顔・瞳AFを快適に行えるだけでなく、暗所でも素早く正確にピントを合わせることができるという。読み出し速度の高速化により、素早く動く被写体の撮影時に生じるローリングシャッター歪みも大幅に軽減。
X-A5から約41g軽量化し、約320gのスタイリッシュボディを実現。キットレンズ「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」と組み合わせても約455gと軽量。また、省電力設計により約440枚(パフォーマンスモードで「エコノミー」選択時。「スタンダード」では約270枚)の連続撮影が可能。
センサーの全画素読み出しにより、6K相当の情報量を活用した4K動画を実現。X-A5の2倍となる30コマ/秒の4K動画撮影が行え、フルHD・HD動画では、60コマ/秒での撮影が可能。4K動画を最長約15分、フルHD動画・HD動画を最長約30分連続して撮影可能。
「カウントダウン動画」機能を「Xシリーズ」として初めて搭載しており、撮影時間を15秒/30秒/60秒から選択・設定して撮影可能。「HDハイスピード動画」機能では、最高4倍速のフレームレートでHD動画を撮影することができ、素早く動く被写体のスローモーション再生時でも滑らかな動画を実現するとしている。
タッチメニューにより、明るさやボケ味などの撮影設定をタッチ操作で調整可能
3.5インチ・縦横比16:9の大型ワイド背面液晶モニターを搭載し、快適な撮影をサポートする「タッチメニュー」を採用。明るさやボケ味、フィルムシミュレーションの効果、アスペクト比などを確認しつつ、タッチ操作で簡単に撮影設定を調整可能。最高輝度1000カンデラの明るさを持つ背面液晶モニターにより、高い視認性を実現。
また、Xシリーズとして初めて、モニターを自在なアングルに調整できる「バリアングル構造」を採用。ハイアングルやローアングルでも快適に撮影でき、背面液晶モニターを反転させて「自分撮り」も簡単に行うことが可能。
「シーンポジション」の「ライトトレイル」。長時間露光により、車のヘッドライトなどの光の軌跡をとらえ、幻想的な写真撮影が可能
最適な撮影モードを自動で設定する「アドバンストSRオート」に「ブライトモード」を搭載。ハイダイナミックレンジ(HDR)合成技術を駆使し、より明るく鮮やかな写真を撮影できるとしている。シーンに合わせて撮影設定を選択できる「シーンポジション」に「ライトトレイル」をXシリーズとして初めてラインナップ。長時間露光により、車のヘッドライトなどの光の軌跡をとらえることが可能。
Bluetooth low energy技術により、スマートフォン・タブレット端末向けアプリケーション「FUJIFILM Camera Remote」(無料)を介して、事前にペアリング登録した端末に画像・動画を自動転送することが可能。有線によるスマートフォン・タブレットとの通信にも対応しており、無線での通信と比較し、約8倍の通信速度でデータ転送が行える。