Blackmagic Designは、Adobe Premiere ProおよびAvid Media Composerのサポートが追加された「Blackmagic RAW 1.5」を発表した。Blackmagic RAW 1.5は、同社Webサイトから無償でダウンロード可能。
Blackmagic RAW 1.5アップデートには、WindowsおよびLinuxに新たに対応したBlackmagic RAW Speed Testが含まれる。Blackmagic RAW Speed TestはCPU/GPUの評価ツール。使用しているシステムにおける、フル解像度Blackmagic RAWフレームのデコード速度をテストできる。
テスト中、複数のCPUコアおよびGPUが自動的に検出されるので、正確かつ現実的な結果が得られるとしている。このテストを実行する際は、Blackmagic RAW固定ビットレート3:1、5:1、8:1、12:1のいずれかと解像度を選択する。結果は分かりやすい表形式で表示され、コンピューターが1秒間にデコード可能なフレーム数(fps)を、サポートされている解像度別で確認できるという。
Adobe Premiere ProおよびAvid Media Composerを使用するエディターは、Blackmagic RAW 1.5に含まれる無償プラグインを使用することで、Blackmagic RAWファイルを扱えるようになる。これらの新しいプラグインにより、Blackmagic RAWで直接作業できるようになるため、ファイルをトランスコードする必要がなく、カメラオリジナルのBlackmagic RAWファイルをワークフロー全体を通して使用できるようになる。プロキシファイルを作成したり、フィニッシングのために編集をコンフォームする必要はない。
Blackmagic RAWで作成される、小さなGPUおよびCPUアクセラレートファイルは、他のビデオフォーマットと比較して速度が速く、扱いやすいという。新しいプラグインを使用することで、RAW品質でこれらのファイルの利点を活かして作業できるようになる。
カラーコレクションやフィニッシング作業のために、Premiere ProまたはMedia ComposerからDaVinci Resolveにプロジェクトを移動すると、すべてのカメラRAWのメタデータおよび画質が維持されのも特徴としている。
Blackmagic DesignのCEO グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
Blackmagic RAWは、あらゆる主要なプロ仕様のNLEを使用するエディターの皆様にご使用いただけるようになりました。ネイティブのBlackmagic RAWをPremiere ProまたはMedia Composerで編集し、DaVinci Resolveでフィニッシングできるようになった点でエキサイティングです。また、この作業を行うにあたって、プロキシファイルを作成する必要はなく、品質も完全に維持されます!
なお、Blackmagic RAW 1.5は、2019年9月13日~17日までオランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC 2019」の同社ブース(ホール7/ブースNo.B45)にて展示される。