リモートコントロールパンチルトシステム
キヤノンは、プロ向けレンズ交換式カメラの遠隔操作を実現する、静止画撮影用のリモート制御ソリューションの開発を発表した。今後、スポーツイベントなどにおける活用を想定したフィールドテストを行い、同ソリューションの開発を進めていくという。
スポーツをはじめとする報道現場において、カメラを遠隔操作して静止画を撮影するリモート撮影技術が広がりをみせており、同社は世界各国・地域のニーズをくみ取りながら、レンズ交換式カメラの遠隔操作を実現するリモート制御ソリューションの開発を進めている。
開発中のソリューションは、カメラの光軸と台の回転軸を直交させることで従来の写真撮影と同じ感覚で操作ができるセンター型を採用した、静止画撮影向けの「リモートコントロールパンチルトシステム」や、1台のPCで複数のリモートコントロールパンチルトシステムとカメラを制御できるソフトウエア「カメラリモートアプリケーション」などからなる、リモート制御ソリューション。一人のオペレーターが複数台のカメラを操作でき、報道現場の静止画撮影におけるワークフローの効率化に貢献するとしている。
カメラリモートアプリケーション(ソフトウエアの撮影画像表示イメージ)
同ソリューションを採用することで、トップクラスの選手による激戦の決定的瞬間や感動の瞬間を、従来の撮影方法では撮影できない、さまざまな視点や角度から撮影することが可能。今後、スポーツイベントにおける報道用途だけでなく、テレビや映画の撮影からeコマースにおける商品撮影に至るまで、様々なニーズに対応するシステムの構築を目指すとしている。