株式会社朋栄は、スポーツメディアおよびエンターテインメント業界向けにライブ放送用制作ツールを開発する米国Variant Systems Group(以下:VSG)へ戦略的投資を実施し、全世界各地へ独占販売権を持つGlobal Distribution Agreementを締結したことを発表した。今回の投資により、VSGは開発をより迅速に行うことができ、朋栄は日本国内のほか、すでに販売を開始している米国に加え、ヨーロッパ、中東、アフリカなど世界各地域市場に販売エリアを拡大することが可能だとしている。
VSGが提供するプロダクションスイートEnvivo Studio、スポーツ/ライブイベント リプレイソリューションEnvivo Replayは、米国内の放送局、ライブスポーツ会場、大学のメディア部門に導入されている。朋栄の米国法人であるFOR-A Corporation of Americaは2018年3月、南北アメリカ地域において、両社間の独占的な販売およびサービス契約を発表。この販売契約により、朋栄ビデオスイッチャーHANABIシリーズや、ビデオライター、海外で販売代理店を務めている3DグラフィックスソフトウェアClassXを組み合わせた朋栄のライブ制作ワークフローの一部として、VSGのスポーツ/ライブイベント リプレイソリューションEnvivo Replayを活用できるようになった。今回の投資の実行に伴い、朋栄はVSG製品の販売エリアを全世界に拡大する。
Variant Systems Group共同設立者兼CEOであるアドルフォ・ロドリゲス氏は次のようにコメントしている。
私たちは、業界内でFOR-Aとしてブランドが確立され、その技術が高く評価されている朋栄とパートナーシップを締結できることに 興奮しています。両社は、制作ワークフローに関してさらなる連携を進め、世界各地のお客様のビジネスに貢献していきます。
株式会社朋栄 代表取締役 清原克明氏は次のようにコメントしている。
この投資は、弊社がお客様のワークフローをご提案するうえで、VSGの先駆的な技術を組み合わせながら継続的な取り組みを行っていく決意を示すものです。ライブ制作ソリューションのリーダーであるVSGの見識を活かし、お客様とのビジネスを継続的に発展させることができるよう、これからも取り組んでまいります。
Envivo Replayは、直感的なユーザーインターフェイスを採用し、パッケージ化された完全なリプレイソリューションを提供。連続した複数チャネル同時録画機能、クリップビンへの複数アングルの同時クリップストレージ、ハイライト再生用プレイリスト、組み込みのブランディング機能、ソーシャルメディアプラットフォーム(Facebook、Twitter、Instagram、YouTube、WeChat、SinaWeibo)への直接公開、およびスーパースローモーションカメラのサポートが含まれる。
Envivo Studioは、オールインワンのライブ制作システムとして、クリッププレーヤー、スチルストア、ショットボックス、ライブスイッチャー、内部キーヤー、コーチングレビューツール、VDCP制御、24時間ループ収録、スローモーションリプレイなどの強力な機能が含まれる。NAB show 2019で発表されたEnvivo Studioは、ライブ制作ワークフローにおけるファンや視聴者に関連するニーズに対応するために設計された製品で、Envivo Replayと同じく直感的なインターフェイスを提供するとしている。