富士フイルム株式会社は、AF機能を搭載した4K対応放送用レンズ「FUJINON UA107×8.4BESM AF」(以下:UA107×8.4 AF)を2020年2月下旬に出荷開始する。
UA107×8.4 AFは、同社のデジタルカメラ「Xシリーズ」「GFXシリーズ」で培った技術で開発した位相差AFセンサーと専用アルゴリズムにより、最短約0.5秒のAFが可能なAF機能「アドバンスドフォーカス」を搭載。
広角8.4mmから超望遠900mmまでの焦点距離をカバーする107倍の超高倍率ズームを実現。撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御する「フローティングフォーカス方式」により、撮影距離の違いによる性能変化を極限まで抑え、近距離から無限遠まで高い解像力を発揮するとしている。また、同社独自の光学式防振機能を搭載しており、風や足場の揺れによる映像のブレをタイムラグなく的確に補正し、安定した映像撮影が可能。
非球面レンズと蛍石レンズを採用し、各種収差を徹底的に抑制。同社独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」により、光の透過率が向上している。9枚絞り羽根の採用により、円形に近い絞り形状を実現。
ズームやフォーカスの位置情報などのレンズデータを高分解能で出力できる16bitエンコーダーを標準装備。CG映像とライブ映像を合成するバーチャルスタジオなど、さまざまなシステムと連携可能。