株式会社ニコンの米国法人Nikon Inc.は、3月4日(現地時間)、今年のNAB Showに参加しないことを発表した。同週には、ニコン社の発表の前に、AJA、Adobe、TVU NetworkがNAB出展を辞退することを公表している。
同社公式ページで公開された短い声明文は以下の通り。
ニコンの最優先事項は、常に従業員、パートナー、顧客の健康と安全です。COVID-19の影響を注意深く監視および測定しており、今回、Nikon Inc.およびNikonグループ会社のMRMCは、NAB 2020に参加しないことを決定しました。リスクを軽減するため、今後も弊社の出張規定、旅行日程、および活動を厳密に査定していきます。
2016年にニコン傘下となったロボット制御をコア技術に持つMark Roberts Motion Control Limited(MRMC)も、ニコン社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のもと、NAB不参加となる。
NABは現在においてイベントの計画に変更はないとしており、4月18日から22日までラスベガスで予定どおりに開催する。そして、COVID-19に対する懸念の声に対応すべく、イベント参加者がCOVID-19の拡散を防ぐためのベストプラクティスを見つけるためのリソースページを開設し、イベント参加者と出展社への支援について、およびCOVID-19対策情報を逐次アップデートしている。ラスベガスコンベンションセンター、空港当局、地域のホテルやリゾート、ショーベンダーなど、すべてのオンサイトショーパートナーと協力して、ショーの参加者全員の安全がイベントで最も優先されるようにすると述べている。
自分を守るためにできる個人的な予防措置として、会場では「ハンドシェイク(握手)無し」ポリシーを実施するとし、また疾病管理予防センター(CDC)のアドバイスにより、フェイスマスクは推奨しない(マスクは、伝染病の患者および発熱または咳の患者の介護者にのみ推奨)。ラスベガスコンベンション観光局は、ネバダ州南部の当局による取り組みも共有しており、CDCは個人向けの「ベストプラクティス」を実行することを推奨している。
(ザッカメッカ)