株式会社⽞光社は、「低予算の超・映画制作術『カメラを止めるな!』はこうして撮られた」を2020年4⽉30⽇に発売した。B5変型、208ページで定価は税別2,200円。
同書は、予算300万円のインディーズ映画ながらも国内及び海外の映画賞を数々と受賞し、興行収入31億円という大ヒットとなった映画「カメラを止めるな!」の撮影監督として、第42回日本アカデミー賞優秀撮影賞を獲得した曽根剛氏が、同作品を例に挙げながら、低予算でいかに映画を制作するかを語っている。
企画から脚本、撮影、編集、字幕付け、DCP作成、映画祭出品、宣伝、宣伝用の販促物制作、売り込みなど、予算がないなかでどうやって工夫して効率的に行うか、そのノウハウが詰まった一冊となっている。同書の目次は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
■第1章 企画
- 夢はアカデミー賞!上田監督のビジョン
- クレーンが使えないなら、組体操は!?
- ありふれた低予算ホラーみたいな脚本?
- 失敗をするために臨んだロケハン
- 現実不可能!?〝ワンカット〞の現実
- 希望か?絶望か?低予算映画の現実
- コラム①最も過酷だった撮影現場…
■第2章 撮影①
- 映画を撮るのに機材はたったこれだけ?
- 屋内~屋外移動でカメラ設定どうする?
- ダサカッコいい?ズーム効果の裏側
- ワンカットの違和感はこうして作った
- カメラが止まってしまった、あぁ絶望…
- コラム②「カメラを止めるな!」撮影機材のすべて…
- コラム③中国の撮影機材のススメ…
■第3章 撮影②
- 豪雨…急遽予定を変更してのクランクイン
- ワンカット番組以前のシーン撮影
- 廃墟にある控え室はまったく別の場所
- 日暮の家のシーンは監督の家で撮影
- 梅雨真っ只中で悪戦苦闘!
- 屋内と屋外の明暗差をどうする?
- まるでドキュメンタリー撮影!?
- 抜け殻状態?での最終日
- コラム④iPhoneで誰でも映画撮影できる時代…
■第4章 編集
- 一部のカットは監督宅で追加撮影
- 追加された描写とカットされた幻のシーン
- カラーグレーディングは劇場で観ている感覚で
- コラム⑤超超超低予算の映画編集~編集費用は0円!?
■第5章 公開
- 空前のブームはいかにして起きたのか?
- 海外でも大ヒットを目の当たりに!?
- 自主製作映画を作ったあとの展開は?
- コラム⑥海外に映画を売るには?
■第6章 スピンオフ企画
- 短編企画『白昼夢 OF THE DEAD」
- スピンオフWebドラマ「ハリウッド大作戦」
- おわりに…
- 嬉し涙と悔し涙のまんなか