パナソニック株式会社は、ライブ映像制作のクオリティと生産性を向上させる次世代ライブ映像システムとして「IT/IPプラットフォーム“KAIROS(ケイロス)”」の開発を発表した。2020年夏に発売予定。
KAIROSは、CPUおよびGPUの能力を活用したITベースのプラットフォーム。ST 2110、NDI、SDIなどの多様な映像入出力に対応し、HD/UHDなどさまざまな解像度とフォーマット、16:9だけでなく32:9などの特殊な画角にも対応可能。さらにME数・KEY数の制約に縛られずGPUパワーの許す限りレイヤーを重ねていくことが可能で、従来のライブスイッチャーと比べて高い自由度を提供するとしている。一般的な画像編集アプリの様な直感的で使いやすいGUIと、レイアウトを自由にカスタマイズできるコントロールパネルにより、操作性を高めつつ、省スペースの運用を実現。最短1フレームの遅延を実現し、PTP(Precision Time Protocol)同期もサポートしている。また、KAIROSは、オープンソフトウェアアーキテクチャーに基づくIT/IPプラットフォームなためシステムの拡張や統合化が容易で、フレキシブル、ダイナミック、かつパワフルな制作システムを構築できるとしている。
パナソニックはパートナーシップ“KAIROS Alliance Partners”を設立した。KAIROSはソフトウェアの追加により機能拡張や外部機器連携が容易なため、他メーカー、サプライヤーと提携し、機器接続の検証結果の開示や、より統合されたシステム制御連携を図るための技術協力などを積極的に行なっていくとしている。