Blackmagic Designは、Blackmagic URSA Mini Pro 4.6Kのメジャーソフトウェアアップデートを発表した。Blackmagic Camera 6.9.3は同社Webサイトより無償でダウンロード可能。
同アップデートにより、11言語のサポートが追加され、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語、トルコ語、中国語、韓国語に設定可能。言語は簡単に切り替えられるので、世界各地でロケを行う場合でも現地のスタッフとカメラを共有できるとしている。言語を切り替えると、オンスクリーンオーバーレイ、セットアップメニュー、モニタリング情報の全てが、選択した言語に即座に切り替わる。
また、Blackmagic RAWクリップにカスタム3D LUTをエンベッドできるようになったことで、制作ワークフローの効率もアップする。3D LUTはBlackmagic RAWファイル(.braw)にメタデータとして直接エンベッドできるので、イメージを希望するルックで簡単に表示でき、ポストプロダクションを通じてクリエイティブな一貫性を保つことができる。3D LUTは常にBlackmagic RAWファイルに付随するので、DaVinci Resolveなどのソフトウェアで作業する際には、3D LUTに簡単にアクセスして編集やカラーコレクションを実行できる。
また、誤ってショット間でフレームレートを変更してしまわないように、HFR(高フレームレート)ボタンを無効化する機能など、URSA Mini Proユーザーのリクエストによる新機能も追加。CINE-SERVO PL/B4レンズのVTRボタンおよびRETボタンと同様に、HFRボタンの再マッピングも可能になった。さらに、SDI入力のタイムコードへのロックが可能になり、ジャムシンクタイムコードは再起動しても同期が維持される。また、カメラの使用中にNDフィルターアイコンが常にステータステキストに表示される。
オーディオに関しては、オーディオアラインメントレベルが-18dBと-20dBから選択可能になった。トークバックのサイドトーン調整機能も追加され、カメラマンは騒がしい環境で大声で話しながら、イヤホンで自分の声をミックスダウンできる。ラインレベルのXLR入力信号も調整可能となり、オーディオメーターのバリスティクスも改善された。
Blackmagic OSもアップデートされ、ISOスライダーに1/3ストップの単位を追加。ヘッドアップディスプレイでメディアをすばやく変更できる機能も追加された。さらに、2:1、1:1、5:4のフレームガイドと、カスタムフレームガイドのオプションも追加された。メディアのフォーマット用のインターフェースも改良され、より直感的な使用が可能となり、カードのフォーマットを誤って実行してしまう可能性が低くなったという。
また、同アップデートにより全体的なパフォーマンスが向上し、外部リファレンスを使用する際の安定性も高まった。さらに、自動露出の速度およびパフォーマンスや、名前を変更したクリップの再生も改善された。Blackmagic DesignのCEOグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
今回のアップデートは、オリジナルのURSA Mini Pro 4.6Kモデルに多くの新機能を追加しました。これにより、URSA Mini Pro 4.6K G2およびURSA Broadcastと同じ最新のソフトウェアとなりました。すべてのURSA Mini Proモデルのユーザーが、無償で最新ソフトウェアにアップデートでき、幅広いパワフルな機能をしようして撮影可能になることは、非常にエキサイティングです。