AJA Video Systems社は、ポータブルサイズのマルチチャンネルH.264レコーダー&プレイヤーKi Pro GOのファームウェアv2.0を発表した。
同アップデートにより、H.264収録の品質と信頼性を向上する機能が加わる。最大収録ビットレートが25Mbpsまで拡張され、収録品質が向上。4:2:2のカラースペースおよび10bitオプションにも対応し、より豊かなイメージキャプチャを実現するとしている。v2.0では以下の5つから収録プロファイルを選択可能。
(以下、プレスリリースより引用)
- Low:討論会、会議のバックアップ、セキュリティのバックアップなどに最適
- Med-Low:Lowよりもさらにディティールが必要なコンテンツ向き
- Medium:さらに複雑なコンテンツに最適
- Med-High:Mediumよりも詳細
- High:スポーツなどの動きが早く、よりディティールが求められるコンテンツ向き
H.264レコーダーの中では、このような収録オプションは独自性が高く、ユーザーからの改善要望を元にオーディオ/ビデオを扱うプロフェッショナルのニーズに応えるべく実装された。
強化されたスーパーアウト機能とフロントパネルでのオーディオモニタリング機能は、4チャンネルすべてのメディア残量のパーセンテージとオーディオメーターを表示可能。
Ki Pro GOv2.0では、タイムコードの選択肢も広がり、アナログオーディオ入力の1つにLTCを追加できるようになった。その際、2番目のアナログオーディオの入力チャンネルはモノラル入力として機能する。
メディアフォーマット機能が新たに加わり、フォーマット時に別途PCを用意する必要がなくなった。
ネットワークファイルがダウンロード可能となり、収録されたファイルをLAN上のセントラルサーバーへ移動することで、猶予が許されないライブプロダクションの現場で使い勝手が向上するとしている。
また、ギャング(一斉操作)機能も加わり、Ethernet経由でネットワーク内の複数台のKi Pro GOデバイスをまとめて簡単に操作可能となった。多機能なウェブベースのユーザーインターフェイス、またはフロントパネルのボタンから1台のKi Pro GOを操作すれば、すべてのデバイスをまとめて制御可能。